舵取りとマネジメントを考える現代用語集
総選挙がおわり新内閣が発足しましたが、今日の“首相”というのはニッポンにとってどういう位置づけの立場なのか、よくわからないと思いませんか。小泉首相は、ニッポンの指導者?、リーダー? 何かしっくりこない。一般人からすれば「何かを指導された覚えがない」という答えが返ってきそうです。「リードされてなんかいない」否「ミスリードされている」との答えかもしれません。昔からずっとそうなのか最近の現象なのか、またリーダー不在はいいことなのかわるいことなのか。ともあれ「世界の指導者」と言ってしまうような米大統領はじめ諸外国の元首とはちょっと違うところです。また同じ日本国内にいる財界人ともちょっと違う。こちらは企業の存亡と自身の栄達がかかっていますから管理技術、経営技術については切磋琢磨で、ノウハウもたくさん提示されてきました。

長い低迷期にあえいでいたもの、時代から忘れられていたものが再び日の目を浴びる。それは、再度輝くことへの喜び、月日の流れへの感慨、未来への新たな希望など、さまざまな気持ちを私達にもたらします。古さと新しさが混交した「復活」や「リメイク」という現象は、最近でもさまざまな話題をよんでいます。
外食産業が、ひとびとの生活にとってこれほど重きをなしているというのは歴史上もなかったことで、ただ「豊かになったから」「現代人は忙しいから」ということで説明できることではありません。味の追求もさることながら、仕掛け人の経営感覚、プロデュース能力、ブランド力等がこのブームを創り出しています。私たちが外食に行く時に求めるものは「おいしさ」だけではないはず。「ゲスト」になれる空間、いつもより「高額」の出費、「ブランド」を得る悦び……つまり非日常の「夢」を食べに行っているのです。
春眠暁を覚えず秋眠は?