月刊基礎知識
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Back number  2002年5月号
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日本の経済を動かしているのはどんなひとなのか

日本の経済を動かしているのはどんなひとなのか小泉内閣であるからではない…、省庁再編によって、お金・経済のことを扱う大臣が増えました。

いったい誰の守備範囲がどこなのか、正確にいえる人は少ないのではないのでしょうか。
以前は、大蔵大臣・通産大臣+経企庁長官だけでした。遡れば、総理大臣が大蔵大臣を兼務している時代さえありました。
現在は、さらに諮問機関・経済団体のトップ・世界的企業の経営者というのがいて、合衆国の対日ポストみたいのまでいて…、それぞれの言うことが違っています。
それはそれで健全なことなのでしょうが、いったい誰が責任者なのか、“誰のせい”にしたらよいのか迷ってしまいます。“首相のせい”にするのが簡単なのですが、彼が経済政策の核を握っているとはいいきれないのですから。
まずは各人物にせまり、その人の位置づけ・傾向を知っておくのがよいでしょう。

秘書給与のピンハネくらいで足りるのか?

秘書給与のピンハネくらいで足りるのか?「政治にお金はかかるか」(→政治献金〔本誌1951年版〕)…この問いに関して、長い長い不景気のいまを生きる私たちはかなり“大人”になったのでしょうか。最近は政治家批判としては“お決まり”表現の「金満政治家!」的な「濡れ手に粟!」的な(ちょっと庶民からの嫉妬を込めた)批判は少ないようです。
ひとつには「“市民サイド”の政治家も相当お金が必要らしい」ということがみえたこと。気鋭の社会党議員が、秘書給与(国会議員の秘書の給与等に関する法律 (http://law.e-gov.go.jp/...))の取扱い問題から辞任しましたが、秘書の給与をピンハネしたくらいでは、間に合わないくらいお金がかかってしまう、またそれが普通なんだ…という認識が私たちのほうにもあるのでしょう。
政党助成金の国民負担に不満が爆発しないのも「ウラ金が過熱しないように」というスジ論より「まぁお金のかかる世界だから」的な現実論が働いていると思われます。
では、政治にかかるそのお金をどうやってまかなっているのか…というのが今回の用語集です。 これをみてゆくとやはり「政治家のお金」には、かなり疑問符をつけずにはいられません。

いまの私たちは“どれだけ窮まっている”のか?

どれだけ窮まっているのか?「大失業時代」「3月危機(→不発)」「日本経済斜陽時代の到来」「グローバル・スタンダード化」「One takes all」…経済に関してだけではありませんが、昨今の報道では、なにか未曽有の事態がやってくるようなものが多いです。たしかにお金の面、仕事の面ではかなりツライ局面にぶちあたっています。

しかしどうでしょう。


第3の経済危機

この言葉が掲載された1988年秋以降、わが国には“ある意味で危機とよべる〈嬉々ともよべる〉”バブル期が起こり、そのあとには“実際の危機とよんでよい”バブル崩壊が起こり、続いて複合不況が起こりました。 とはいえ、それで国民が疲弊しきったか、極論すれば(前回の危機のように)戦争を引き起こしたか、ということはなく、逆にこれを奇貨として、スリム化・体質改善・改革機運を高めた企業もあります。
山を越してみれば存外、そんなものかもしれません。

いまの私たちは“どれだけ窮まっている”のでしょうか?

困った時は歴史にきけ!! ということで、今回は戦後史の“困ったとき”のお金の用語集です。こういう時代を経て、今日の私たちがある、そう思うと、事態に対して冷静になれるし、現在の《危機》も乗り越えてゆく力が湧いてきます。

スポーツ・レジャーのシーズン到来!

スポーツ・レジャーのシーズン到来!GWも天気に恵まれ、これからますますスポーツやレジャーの楽しいシーズンです。 ということで今回は、スポーツ観戦を楽しむ、レジャーを楽しむ 数字・基準の話題です。 執筆・白鳥敬(サイエンスライター)


最後に一つ、頭の体操を。

最後の桁が1になる確率は?

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