月刊基礎知識
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2005年2月号
流れる世界の中でふと立ち止まってみるための用語集
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戦後60年に去来したブームたち

戦後60年に去来したブームたち 流行り廃りは世の常ですが、これまでもさまざまな「ブーム」がありました。今回は『現代用語の基礎知識』に見るブームの移り変わりです。リアルタイムに肌で感じたブームを懐かしむもよし、知識としては知っていたけれども実態は・・・というブームを確認するもよし。また、「少し前にアロエ・ヨーグルトをはじめとするアロエ食品が話題になったことがありましたが、実は70年代半ばにアロエ・ブームがあった」といった「歴史の意外な発見」を楽しむのもよいでしょう。

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インド洋大津波をめぐる数値のお話

インド洋大津波をめぐる数値のお話 2004年12月26日に起きたスマトラ島沖の大地震は各地に未曽有の被害をもたらしました。押し寄せる津波、街を飲み込む濁流、津波により消失した街などのショッキングな映像を目にした方も多かったのではないでしょうか。一日も早い復興を願うと同時に犠牲になられた方々のご冥福を祈ります。さて、今回はその未曽有の大地震を数値の面から見てみたいと思います。

著者:白鳥 敬

自己責任論は、無責任社会の裏返し

自己責任論は、無責任社会の裏返し 世の中、「自己責任」が大流行しています。自己責任という言葉を早くから使い始めたのは、金融界でした。それが、徐々に世の中に浸透していき、イラク人質事件を契機に、一気に世の中に広まりました。いや、広められた、と言った方が正確かもしれません。なぜならば、最近流行りの「自己責任」論は、人々の自立精神、責任意識の高まりから自然に広まったものではなく、金融を巡っても、イラク人質事件を巡っても、政権サイドの主導で意図的に広められたものであるためです。要は、それまで責任を背負ってきた人々が、責任を負いきれなくなったので、一般国民の側にその責任を転嫁しようということです。しかし、いきなりでは抵抗が大きすぎるので、まずは地ならし、下地づくりということなんですね。

イラストレーション:下谷二助

執筆者:土屋彰久
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