月刊基礎知識
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2006年03月号
「人の噂も75日」のリミットを過ぎても名前は残るのかしら
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誰かの名前がついてるコトバ

誰かの名前がついてるコトバ 2005年11月に発覚した強度偽装問題にからんで「姉歯(非姉歯)物件」ということばが独り歩きし、元建築士とは関係の薄い文脈でもその用語が盛んに使われるような状況がありました。06年1月のライブドア粉飾事件でも「ホリエメール」(永田メール)が取りざたされました。昔から経済や理化学分野では特に「○○理論」「××の法則」といったように人名の冠された栄誉ある用語が多いものですが、そんな輝かしい理由でもないのに、自分の名前の付いた用語が世の中を賑わしたら、どんな気分でしょうね。

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袋小路派の政治経済学*第2講「談合」

袋小路派の政治経済学*第2講「談合」 昨年は、旧道路公団の橋梁談合でけっこう騒ぎましたが、今年も、防衛施設庁の談合スキャンダルが、すでに数名の逮捕者を出すなど、かなりの盛り上がりを見せています。実際、談合天国とも言われる日本では、市町村レベルの小規模なものまで含めれば、年がら年中、談合摘発のニュースが絶えることはありません。摘発されても天国かよ?とツッコミが入りそうですが、明るみに出るのは、全国津々浦々で行われている談合のごく一部でして、まさに「氷山の一角」の典型と言っていいでしょう。日頃から談合商売にどっぷりと浸かっている皆さんにとって、摘発なんぞは交通事故みたいなものです。交通事故が怖いからと言って、自動車に乗らないという人はそうそういません。談合と摘発の関係も似たようなものです。今回は、この談合の損得勘定というものに焦点を当ててみましょう。

執筆者:土屋彰久

いろいろなリミットに関する数字のお話

いろいろなリミットに関する数字のお話 女子フィギュアの荒川静香選手が金メダルに輝いたほかは、開催前の期待の大きさに比べるといささか物足りない結果に終わったトリノ・オリンピック。ジャンプの原田選手が体重制限で失格の憂き目を見るという騒動もありました。そういえば浅田真央選手は、日本はおろか各国からもその出場を望まれながら、年齢制限により出場が叶いませんでした。それぞれの制限の妥当性については議論のあるところですが、ふと世の中を見渡すといろいろな制限があることがわかります。そこで今回はリミットについてのお話です。

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大人の総合学習「予算編成のしくみ」

大人の総合学習「予算編成のしくみ」 梅の花が咲くと国会でも「予算編成」が騒がしくなりますが、これは、まず国民の税金を何に使うかを決める手続きという意味でとっても重要なものです。そもそも予算とは、1カ月とか1年とか期限を区切って前もって収入(歳入)と支出(歳出)を見積もるもので、通常は国や地方公共団体の1年間の歳入と歳出の見積もりのことをいいます。予算をみれば、国や地方公共団体の全体の活動や行政の政策を読みとることもできるのです。国の予算は、国民の代表である国会の審議、承認が必要です。このように、予算は金額という数字で表現された国や地方公共団体のプログラム(計画書)といえます。

執筆者:畑江嘉門
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