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料理が苦痛だ

料理が苦痛だ
  • 通常販売
  • 本多 理恵子
  • 第6回 料理レシピ本大賞 in Japan
    【料理部門】エッセイ賞 受賞!

    「もういやだ。今日のごはん作りたくない」──
    毎日「ちゃんとした料理」を「作り続ける」ことに疲れてしまったすべての人へ。
    鎌倉で人気「作らない料理教室」主宰のカフェオーナーが教える「作り続ける料理」からの脱出法。

    ◆本書は原稿の一部を公開しています。お読みいただく方はこちらをClickしてください。→「試し読みサービス」へ

  • 定価 1,320 円(本体 1,200 円 + 税)
    四六 判/ 208ページ
    2018年11月02日 発行
    ISBN 978-4-426-12483-0
  • *ご注意 発行年月日は奥付表記のものです。実際の発売日とは異なります。
  • Amazonで購入する>> 楽天で購入する>> 

さあ、「作り続ける料理」の苦痛から、今こそ解放されよう!
「インスタ映え」「健康志向」など、毎日料理を作らなければならない人にのしかかる様々な重圧から脱出する方法を伝授。
自由に、自分らしく生きたい、あなたのための一冊です。


◇本書「はじめに」より抜粋

「料理が苦痛だ」。

お腹をすかせて学校から帰ってくる子供がいるのに。
リビングで夕ご飯をまっている家族がいるのに。
新しくレシピ本を買ったばかりなのに。

「もう作りたくない」。

どうしても動けない時がある。

(中略)

たしかに家族に何かを期待されているのは嬉しいことだ。
自分の役割があるというのも生きがいだ。
「今日のご飯は何?」「お弁当美味しかった」と言われれば報われた気持ちになる。

けれど、時折心の底から「もう作りたくない」と思う時がある。

料理は「愛情」。
本当にそうだろうか?

「作り続ける料理」「考えるづける献立」は愛情の前に「日常」だ。
それは常に頭から離れない毎日の仕事。
タイムカードを押しても終わらないし、同僚と愚痴を言って気晴らしすらできない。
当然希望を出しても配置転換も叶わず、ボーナスや有休もない。
料理とは愛情の前にたった一人で毎日直面している「日常」だ。

(中略)

どうしたら楽に作れるのか? どうしたら美味しく作れるのか?
嫌いなことに向き合うなら最小の手間で最大の成果を出したい。
自分のために考えて、そして気づいた。
「簡単・美味しい・おしゃれ」はとても大事。
だがその前に「作りたい気持ちになる」メンタルのセッティングが一番大事なのではないかと。

「料理嫌い」の苦痛を和らげるのは「簡単レシピ」でも「キッチン断捨離」でもなく、
「料理を作りたい気持ちになる」ことだ。

そして「作りたい気持ちになる」ために必要なことは、いったん料理から離れてみることだ。

料理が苦痛なら料理をやめよう。つまりそういう事だ。

(中略)

料理を作る事に苦痛を感じているなら、その治療法は「簡単レシピ」や「片付け術」などを処方するのでダメだ。
まずはそれを受け入れる心の余裕を作り出すこと。
そのためには苦痛を感じたら休むことだ。
「料理が嫌い」だからこそ気づく事・出来る事がある。
嫌いだからこそ割り切って付き合えるというものだ。

(中略)

まずは「料理が嫌い」で「苦痛に感じている」ことを認め「嫌なことはやらなくていい」を自ら許し、選択する勇気を持ってほしい。
その決断ができれば「結局作れなかった」自責の念や、「嫌々作ったから失敗した」という不条理な結果など、割に合わない苦痛がなくなる。
幸いにも今の世の中は食事には困らない。
デパ地下、宅配、冷凍食品、外食・・・なんでも便利に使えるものがあり、しかもそれはユーザーの声を反映して進化し続けている。
今の世の中はSNSで追いつめられる反面、料理をしなくてもいい環境も整ってきている。

だからまず怖がらずいったん「作り続ける料理」をやめてみよう。
作るのをやめたらそこからわかる事がある。

そしてそこから初めて「これなら作りたい」料理に出会えると思っている。

あなたがまず苦痛から解放されること。それが一番大事で私はそれを応援したい。


*この本は、料理を作り続けている主婦・主夫に向けてのメッセージです。
昨今のご時世に料理を作り続けているのは、もちろん妻や母だけではありません。
「作り続ける料理」を苦痛に思う様々な方に届いたら嬉しいと思っています。

著者紹介

本多 理恵子 (ほんだ りえこ)

和菓子屋の娘として生まれ、一般企業に就職し11年。
子育てのために鎌倉に引っ越し、資格・経験ゼロ、しかも「実は料理が嫌い」でありながら自宅カフェ開業。
カフェと併行して始めた手ぶらで参加できる料理教室「お気軽料理サロン」は現在まで参加人数のべ1万1000人超え。
「すごそうに見える簡単料理」を中心に4品を30分あまりで実演。
教室の本来の目的は「料理の呪縛から解放されること」。
実際、料理と関係ないネタに「笑った」「悩みを忘れた」など反響が大きい。
野菜ソムリエ。オリーブオイルソムリエ。ホームパーティースタイリスト。

目次

第1章 「私自身」と「料理が苦痛」について
第2章 料理にまつわる「呪縛」
第3章 苦痛を減らすための3つの手順
第4章 これなら作れるレシピ集
第5章 自分と家族の変化

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