感覚と心理に関する単位と数値のお話
寺田寅彦の『空想日録』の中に次のような一節があります。「いろいろな周期に対する感覚限界の振幅を求めてみると、おもしろいことには被試験者のそれぞれに固有な一定の周期のところで感覚が最も鋭敏である。(途中略)その特別な周期が各人の身体の構造の異同で少しずつちがい、それが結局は各個人の、腰掛けた位置に相当する固有振動周期を示すものらしいということである」(周期は原著では週期と表記されている)。体の大きさによって、人それぞれの固有の周期があり、地震の揺れも人によって強く感じる周期に違いがあるということです。今回は、人の感覚に関する単位や尺度がテーマです。

「景気は本格回復」などという大本営発表が続いていますが、大多数の一般国民の生活実感とは大きな隔たりがあります。理由は簡単、その粉飾報道の根拠となる数値の大半が、企業活動に関連する数値であるためです。そして、その企業業績を上向かせた最大の要因はと言えば、それまでの原則禁止から原則自由へと180度の転換を見せた、
少し前の話題になりますが、東京・上野公園にある不忍池で66cmほどの大型なカメが発見されてニュースになりました。日本人はカメとなかよく付き合ってきた歴史があるので、普通なら驚く話ではありませんが、このカメはかつて日本で繁殖記録のなかった