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経済のキーパーソンからキーワード
日本の経済を動かしているのはどんなひとなのか
執筆協力   編集工房インデックス

ポール・オニール(Paul O'neill)米財務長官

グリーンスパン(Alan Greenspan)

1926年ニューヨーク生まれ。FRB(米連邦準備制度理事会)議長。ニューヨーク大で経済学の博士号を得る。コンサルタント会社「タウゼント・グリーンスパン」経営。1974-77年、フォード政権で大統領経済諮問委員長をつとめる。87年8月より現職。オニールとの親交が深い。合衆国好景気の立役者と評価される。

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FRS(Federal Reserve System)

「連邦準備制度」の略称。米国の中央銀行(→別項)。ワシントンにある連邦準備制度理事会(FRB Board of Governors of the Federal Reserve System ; Federal Reserve Board 公定歩合・支払準備率・公開市場操作などの金融政策を行う重要な機関)と、全米各地にある12の連邦準備銀行(地区連銀)によって構成される。

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ディック・チェイニー(Dick B. Cheney)

合衆国副大統領。1941年生まれ。ネブラスカ州出身。89-93年ブッシュ(父)政権の国防長官として、パナマ侵攻と湾岸戦争を指揮。95-2000年大手の石油掘削会社ハリバートンの最高経営責任者。2001年1月より現職。経済分野でも実権を掌握。オニールとはフォード時代からの親交がある。

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アルコア

米アルミニウム最大手企業。1888年設立。本拠はピッツバーグ。世界中での売上高は229億ドル。38カ国に350の事業拠点があり、14万2000人を雇用する。日本法人アルコア・ジャパンも存在。オニールは1987年より2001年まで同社の会長職をつとめた。

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フォード大統領(Gerald Rudolph Ford)

合衆国第38代大統領。共和党。在任1974-77。73年、副大統領となり、翌年ウォーターゲート事件で辞任したニクソンの後をうけ大統領に昇格。ニクソンに恩赦を与えたため人気は急落、経済不況とベトナム戦争での敗北によって威信を落とし、76年の大統領選で民主党ジミー・カーターに敗れてしまう。現職大統領としては初の訪日。このようにフォード政権は短命であったが、その下でオニールは行政管理予算局長をつとめ、グリーンスパンやチェイニーとの交流を築いた。

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ドル高政策

クリントン政権から引き継がれた(1995年以来)アメリカの経済政策。ドル高による輸出後退から米国景気が減速しているとの一部非難もあるなか、オニールは就任以来ドル高容認の発言を繰り返した。「ワシントン・ポスト」紙は「オニールは以前、ドル高政策にもっとも批判的な企業経営者の一人だった」と報じた。

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エンロン疑惑

エンロン(本社・テキサス州)は米エネルギー販売最大手会社だったが、2001年12月経営破綻。デリバティブ(金融派生商品)などを用いた金融取引、その会計処理にからむ背任、株価不正操作などの疑いで捜査が進められた。会長のケネス・レイはブッシュ大統領とも親交があり、オニールやチェイニーも同社とは深い関係にある。

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セントルイス(St.Louis)

ミズーリ州東部に位置する同州最大の工業都市。ミシシッピ川に沿い全米2位の内陸港を持つ。航空機、自動車、化学薬品、食品などが主要産業。バドワイザービールのアンハイザー・ブッシュ社の本社も置かれている。市のシンボルは河畔に立つ高さ192mのゲートウェイ・アーチ。オニールの出身地。ホットドッグ、アイスクリーム、アイスティーの元祖はこの町とか。

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来日

2002年1月、アフガニスタン支援国際会議で来日したオニールとパウエル国務長官は小泉首相や塩川財務相らと会談。円安傾向を容認し、日本経済を見守る姿勢をとった。アメリカ経済に関しては「年末までに3-3.5%の成長を達成する」と強調。この時点で「アメリカがミクロ政策からマクロ政策(→別項)への転換を日本に促した」と見る向きが多い。

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ローレンス・リンゼー(Lawrence Lindsey)

1954年生まれ。ニューヨーク出身。レーガン、ブッシュ(父)政権下で経済政策スタッフ。1991年、史上最年少の36歳でFRB理事に就任。98年ブッシュ・テキサス州知事の経済顧問に。2001年、ブッシュ政権発足と同時に大統領補佐官(経済担当)に就任。オニールとともに対日経済政策の主要人物と見られる。

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