月刊基礎知識
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2014年01月号
「失われなかった」クールジャパンの巻
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クールジャパンの最近事情を示す用語集

アニメ、音楽、寿司、歌舞伎。最近では和食がユネスコの無形文化遺産に登録されるなど、世界で評価される日本文化が注目されています。昨年の流行語大賞を受賞した「お・も・て・な・し」もまた、日本の伝統に根づいた「クールジャパン」のひとつと称されてよいものかもしれません。

ホテルや旅館ばかりでなく、さまざまな分野で質の高いサービスに接したとき、日本の「おもてなし」文化は世界に誇れるものだと確かに感じるからです。

とはいえ政治行政、はたまた商業主義が強すぎたのか、「クールジャパン」の状況に批判的な言葉を浴びせる著名なアーティストがいるのも事実。ともあれ東京オリンピックを6年後に控えたニッポンです。最新の「クールジャパン事情」はどうなっているのか、関連用語を集めてみました。

執筆者:伊藤幸太

美容の「失われなかった20年」

「信じられる?ティーンの2人に1人は毎日シャンプーしてるって」。こんなシャンプーのCMを見て「エー!信じられないー!」とびっくりして、それから若者たちが毎日シャンプーを始めたのが1983年ごろだった。この国における「美容」の黎明期、1987年には「朝シャン」が流行語大賞を受賞する。以来20余年。「美容」は「失われた20年」どころか、高度に成長する20年を突き進んで行く。「現代用語の基礎知識」に収録された用語の変遷から、その「失われなかった20年」をたどってみよう。

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