読んだつもりになれるマンスリーブックガイド
この国で1年間に刊行される新刊は7万5000点(出版研究所の調べによれば、2011年は7万5810点)。だとすると1カ月に6200冊、1日206冊の新刊が生み出されていることになります。1日206冊。睡眠や食事のいらない読書ロボットならば7分ごとに1冊こなすことで読破できる勘定ですが、人類の場合そうは行きません。そこでこの連載、忙しい人類のために、ベストセラー一覧から10冊をご紹介しましょう。
紀伊国屋書店総合ランキング(11/26-12/2)から、第1位『スタンフォードの自分を変える教室』、第2位『小沢でなければ日本は滅ぶ』、第5位の『サンジの満腹ごはん』、第7位『間抜けの構造』、第9位『拉致と決断』。ノンフィクション部門第8位『死の淵を見た男』。AMAZONランキング(11月末現在)で総合第6位の『僕の死に方』、第70位の『米韓FTAの真実』、日本文学部門第7位の『旅猫リポート』。そして、hontoランキング(11月)で総合第11位の『64(ろくよん)』。以上、10冊。あっという間に「読んだつもり」になれること請け合いです。