月刊基礎知識
月刊基礎知識トップページへ バックナンバーへ
スラングと現代用語の交差点

スラングと現代用語の交差点

自宅警備員

一般にニートと呼ばれる人々の「職業」。しばしば当人によって自嘲的に用いられる。

ほぼ24時間体制で自宅内を警備する。類義語に「自室警備員」がある。

ページの先頭へ 戻る

ダダ漏れ

無料の動画共有/配信サービス「Ustream」等を使った、会見やイベントの中継放送。

そらの(ダダ漏ラー)の活動によって知られる。

安価軽量な機材によって、個人による発信が可能になった時代を象徴する。

ページの先頭へ 戻る

Tsudaる  つだる

ツイッターで実況中継すること。ライターの津田大介が、講演会などの模様を逐一ツイッターに流したことから、そのまま用語になった。ちなみに津田大介は早稲田大学大学院政治学研究科ジャーナリズムコースの非常勤講師に。

ページの先頭へ 戻る

Ustream  ユーストリーム

2007年3月に設立された動画共有サービス。

カメラとインターネット接続だけで容易に動画を配信でき、大規模なイベント中継から個人によるニッチな配信まで多様なコンテンツを誇る。しばしば twitterと連動し、新たなメディアとしての存在感を高めている。

ページの先頭へ 戻る

京都アニメーション  Kyoto Animation Co.,Ltd.

京都に本拠を置くアニメーション制作会社。

『涼宮ハルヒの憂鬱』『らき☆すた』『けいおん!』等のヒットを連発し、2000年代のロウカルチャーの一翼を担うようになった。

『らき☆すた』が埼玉県久喜市(旧・鷲宮町)の町おこしに起用されて成功を収め、『けいおん!』で使用された楽器が売り上げを伸ばすなど、これまでにない波及効果をもたらし、注目されている。

ページの先頭へ 戻る

文化系部活マンガ

学校の文化系部活を扱った作品がこのところ元気。河合克敏「とめはねっ!鈴里高校書道部」の書道、末次由紀「ちはやふる」の競技かるた、柏原麻実「宙のまにまに」の天文、かきふらい「けいおん!」の軽音楽、河原和音「青空エール」のブラスバンドなど。これまで主流だった体育系に比べ、友情・努力・勝利の要素もないでもないが、他校との競争より、同じ部活内の人間関係に紙幅が割かれたりと、文化部の日陰イメージをうまくとらえた展開に共感する読者も多い。

ページの先頭へ 戻る

非モテ

文字通りの意味では「モテないこと」「モテない人」。

普通はあえて口にしない「モテない苦痛」を、この言葉によって逆にアイデンティティのひとつとして認識するもの。

ただ、かつて支配的であった「誰もが当たり前にすること」という恋愛観が相対化されてきたことから、「既存の恋愛観から自覚的に距離をとる」という意味で非モテを自称することもある。

ページの先頭へ 戻る

痛車  いたしゃ

アニメやゲームなどのキャラクターを貼り付けた車のこと。もとはイタリア車を表す「イタ車」に掛けた洒落。

「痛自転車」「痛PC」など多くの派生あり。

ページの先頭へ 戻る

スーパーフラット  superflat

現代美術家の村上隆によって提案された概念。浮世絵等の伝統から現代ポップカルチャーまで日本文化を貫く特性として「平面性」を取り上げ、世界の中における日本の文化的独自性を示すものとして提示した。2001年にロサンゼルスで開催された『SUPERFLAT』展によって、村上は世界の美術界にその名を強く印象づけることになる。

ページの先頭へ 戻る

情弱

「情報弱者」の略。本来は、インターネット等の情報インフラを利用できないために十分な情報を得られない人を指すが、ネット上では「PC関連の知識がない人」「必要な情報を自分で検索せず、すぐに他人に頼る人」を蔑んで言うことが多い。

ページの先頭へ 戻る

3秒ルール

地面に落ちた食べ物でも3秒以内に拾えばまだ食べられる(セーフ)というルール、都市伝説、あるいはギャグのようなもの。急いで食べ物を拾ってすぐに「3秒ルール!」と言えばセーフとされている。

バスケットボールの3秒ルールをもじったものらしい。

ページの先頭へ 戻る

メンヘラ

「心を患っている人」を意味する俗語。「メンタルヘルス」(心の健康)から派生したもの。

適用範囲は曖昧だが、主に「対人コミュニケーションに問題を抱えている人」「心療内科や精神科にかかっている人」などを指す。医療用語に比べて響きが軽い点を評価する意見がある一方で、かえって揶揄的だとして嫌う人も少なくない。

ページの先頭へ 戻る

中二病

中学2年生程度の屁理屈で社会を否定し、結果何の行動も起こさなくなる病。重度の患者は勝手な思い込みから社会の規律に反した行動を引き起こすため、早めのケアが必要。タレントの伊集院光が広めた言葉。

ページの先頭へ 戻る

ライフライナー

自らの身を削って貢ぐ熱心なファンのこと。

声優の平野綾がブログでファンとのつながりを「ライフライン」(「物資輸送路・頼みの綱」を意味する)と表現し、「ファンを金づる扱いするもの」 として話題になったことから。

ページの先頭へ 戻る

ネトウヨ

「ネット右翼」を略して「ネトウヨ」。インターネット上において右翼的・保守的な発言をする人びと。ネット上で、その発言力は強く、世論調査などにおいてもマスメディアによるものとは乖離した結果が出ることが多い。

ページの先頭へ 戻る

AKB商法

幅広い層にアピールするのではなく、特典等を用いることによって少数のコアなファンに同じ商品を複数買わせる手法。

当初は異端的な手法と見なされたが、最近ではSMAP等の大物も採用するようになり、「モノの売れない時代」における有力な選択肢とされている。

ページの先頭へ 戻る
All Right Reserved, Copyright(C) ENCYCLOPEDIA OF CONTEMPORARY WORDS