続・「100年に一度」の危機って?
2月号のつづきで、経済危機の話です。正味のところは「100年に二度」レベルのこの危機、実際にどのようなメカニズムによって起こったのでしょうか? サブプライムローン? CDS連鎖? それはもちろんそうですが、表層の話に過ぎません。そうした徒(あだ)花、毒花は、カジノ資本主義(ギャンブル資本主義)とも呼ばれるアメリカ型の経済システムの土壌に花開いたのであって、そのような表土の下には、さらに中央銀行・変動相場制という芯土がありました。今回、世界に毒を撒き散らしたこの花々の根を掘っていくと、結局のところ、この芯土にまで届いていました・・・・。
執筆者:土屋彰久