背理★パラドックス★逆説
今月は背理、パラドックス、逆説を集めてみました。俊足のアキレウスは亀を追い越すことができない、というパラドックス、「クレタ人は嘘つきであると、クレタ人が言った」というおなじみの背理、また「チョウチョのような小さな生き物の羽根の羽ばたきによる小さな空気の乱れをきっかけとして、徐々に大きな空気の流れができ、やがては低気圧を発達させて大嵐を呼び起こすこともあるだろう」というバタフライ効果、「もしも光速よりも速い情報伝達が可能だとしたら、相対性理論は間違いだということになるし、逆に量子もつれがおこらないとすると量子力学が間違っていることになる」というパラドックスであるEPRパラドックスなど。
執筆:白鳥 敬