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2005流行語大賞からキーワード

刺客

あずみ

1994年からビックコミックスペリオールで連載中の小山ゆう原作の漫画。徳川幕府初期、太平の世を作り上げるため、内乱の芽を摘む特殊部隊として育てあげられた刺客・あずみの戦いと成長を描く。上戸彩主演で2003年に映画化され、2005年には黒木メイサ主演で舞台化もされた。ゲームやパチンコにもなっている。

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改革のマドンナ

総選挙の際、「改革のマドンナ、改革の旗手としてぜひお願いしたい。この選挙が日本の分かれ道だ」と語り、首相直々に片山さつきを指名。ほかにも料理研究家で夫が自民党参院議員の藤野真紀子、比例からは猪口邦子が小泉首相からの要請で擁立が決まった。もともとマドンナ作戦は1988年の土井ブームで、政界への女性進出を印象付ける社会党の作戦でもあったが、そのお株を奪い、2005年9月の総選挙ではマスメディアを存分に使った派手な露出で、圧勝となった。

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荊軻(けいか)

諸国を放浪する暗殺者であり、紀元前227年、燕の太子丹の命令で後の始皇帝である秦王を暗殺しようとした歴史上有名な刺客。暗殺に失敗した荊軻はその場で斬殺され、遺骸は五体に切り刻まれてさらされた。その後、秦王は大軍を起こして燕を滅ぼした。荊軻は義侠の士としてとても人気があり、荊軻の物語は、1998年の映画「始皇帝暗殺」になり、2002年ベルリン国際映画祭特別賞を受賞した『HERO』(1998年・中国)も荊軻をモデルにした無名の暗殺者が主人公となっている。

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「山の老人」伝説

マルコ・ポーロの『東方見聞録』にある、謎の老人が大麻(と推定される薬物)を使い暗殺団を作ったとされる伝説。アラディオンという名の「山の老人」が、ムヘレットという山の奥に楽園をつくり若者を誘い、若者はこの世の天国を味わう。しかし彼らはある時突然、見知らぬ土地へと移される。そこで山の老人は「もう一度あの楽園に行きたいと願うなら○○を暗殺せよ」と命令する。そして命令を受けた若者は「山の老人」の指令を実行する暗殺者(刺客)となってゆく、というもの。この話から、暗殺者を意味するアサシン(Assassin)は大麻(ハシシュ Hashish)に由来するとされる。

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ゴルゴ13

さいとう・たかお作の劇画。超A級のスナイパー、デューク・東郷(ほかに「G」とも呼ばれる)が世界を股に暗躍する物語。超人的能力(身体能力・戦闘技術・操縦技能・語学力など)で数々の暗殺依頼を遂行し、失敗はわずかに1件だけとされる。愛用の銃はM16ライフル。「報酬はスイス銀行に振り込んでくれ」「俺の後ろに立つな」などの名言も多数。一般人の大多数がこの劇画から「スイス銀行」の存在を学んだのでは?

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公儀介錯人/拝一刀(おがみ・いっとう)

公儀介錯人とは、幕府の政策によって生まれた首切り役人のこと。大五郎の「ちゃん!」のせりふでおなじみの劇画『子連れ狼』の主人公、拝一刀は元・公儀介錯人という設定。陰謀によってその職を追われ、妻を含む一族を斬殺された拝一刀が、妻の働きで命をとりとめた大五郎を箱車に乗せて旅を続けるというストーリー。1970年から6年間にわたって「漫画アクション」に連載された。若山富三郎を主演にした映画や、萬屋錦之介、北大路欣也、高橋英樹が主演のテレビドラマも人気を博した。ちなみに橋幸夫の歌うテーマ曲「子連れ狼」のB面は「刺客道」。

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幕末4大人斬り

幕末の混乱期に暗殺者として名を馳せた、土佐の岡田以蔵、薩摩の中村半次郎、同じく田中新兵衛、肥後の河上彦斎を指していう。

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岡田以蔵/人斬り以蔵

1838年土佐に生まれ、土佐勤王党首領・武市半平太の指図のもと、京都で暗殺剣をふるい「人斬り以蔵」と恐れられた。坂本竜馬の紹介で勝海舟の護衛を務めており、勝海舟が刺客に襲われたとき、それを救ったこともある。京洛から尊攘派が一掃されると、以蔵も牢に入れられ、土佐藩での厳しい拷問の末、斬首された。享年28歳。『君が為め尽くす心は水の泡消えにし後は澄みわたる空』 と辞世の句を詠んだ。

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近江屋

京都・四条河原町の宿屋。坂本龍馬が宿としており、1867年、中岡慎太郎とともに刺客に襲われ、死亡した場所。現在の近江屋は旅行会社となっており、「坂本竜馬・中岡慎太郎遭難地」の石碑が立つ。

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十三人の刺客

1963年に公開された、片岡千恵蔵、里見浩太朗、嵐寛寿郎、西村晃ら東映時代劇スター総出演の作品。明石50万石の藩主を狙う13人の刺客。中仙道の宿場を舞台に展開するサスペンスを武士の本質と絡ませながら描いている。シナリオを担当した池上金男は、その後池宮彰一郎の名前で小説家に転じ、赤穂浪士を題材に小説「四十七人の刺客」を書いた。

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