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星野仙一 (プロ野球・阪神タイガース監督)

名古屋

人口200万超の都市であり経済圏の中枢であるにもかかわらず、例外的に「地元志向がきわめて強い」ことで知られる。地元新聞社を親会社とする中日ドラゴンズ球団の人気においても然り。地元政財界による支援団体も多数あり、二軍選手までバックアップする。同球団は、星野が現役・引退・監督と一貫して所属した球団であり、1988年、はえぬき星野監督の下でのドラゴンズ優勝は市民に熱狂的に迎えられた。星野は市長に「いつでも市長の座は譲る」と冗談 (?) を言われているとのこと。惜しむらくは星野が“岡山県出身”であること。同市は愛知県の県庁所在地。

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燃える男

長嶋茂雄と並んで星野にもこのあだ名が呈されている。現役時代から、巨人戦には特別な闘志を燃やしていた (現役時代の巨人戦通算対戦成績は35勝31敗) 。ドラフトの際に星野の肘の故障を危ぶんだ巨人サイドが約束をたがえて指名せず、星野はジャイアンツに敵愾心を燃やすようになったという。「巨人キラー」とも呼ばれていた。

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沢村賞

名投手・沢村栄治 (1917〜1944) を記念して1947年に設けられた賞。読売新聞社制定。 沢村のような先発完投型の投手が顕彰の対象。選考委員も、故・別所毅彦、稲尾和久、平松政次、土橋正幸、藤田元司、堀内恒夫など先発完投型の一流投手 (=サムライ型) であるので、その受賞の価値がはかられよう。星野監督は現役時代の1974年、同賞を受賞している。ほかの受賞者に金田正一、江夏豊、野茂英雄など錚々たる顔ぶれ、最近では西武・松坂大輔の受賞 (2001年) が記憶に新しい。

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島岡吉郎

1911〜1989年。星野の明治大学野球部時代の監督。スパルタ指導・真剣勝負の"島岡野球"で知られる。戦時中は海軍特務機関に勤務。終戦後、兜町で一財産築く。代議士になるつもりが転進して、1952年明治大学野球部監督に就任。以来、学生スポーツの指導者としては異例の長期監督。「御大」「オヤジ」などと呼ばれ、星野に決定的な影響を与えた。星野は自らを「明治大学島岡学部野球学科卒」と言う。

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21年会

星野といえば野球関係者はもちろん、ダンプ松本、加藤晴彦にまで及ぶ幅広い交友関係で有名。昭和21年度生まれの元プロ野球選手らの集まり「21年会」があり、2002年1月にも22日に会が催された。ちなみに、田淵幸一チーフ打撃コーチ、広島の山本浩二監督、プロゴルファーの尾崎将司なども会員。この日は星野の55歳の誕生日でもあった。

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島野育夫

1944年生まれ。中日、南海 (当時) 、阪神で外野手として活躍。ダイヤモンドグラブ賞を三度受けている。コーチとしての力は南海時代の監督だった野村克也氏の薫陶によるところが大きいという。ヘッドコーチとして中日監督時代の星野を支えた。星野の強い要請により、中日から阪神へ移籍。引き続き星野の右腕に。

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片岡篤史

1969年生まれ。PL学園、同志社大学を経て日本ハム入団。昨オフにフリーエージェント権を行使し、阪神入団。星野の熱いラブコール (「おれにまかせろ」) が効を奏した。本人も夫人が星野と同じ明治大学出身、なおかつ実家が岡山ということで、星野に縁を感じているという。阪神の救世主として期待されている。

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ゴルフ

野球評論家時代、星野はさまざまなスポーツ大会を取材したが、とくに"帝王"ジャック・ニクラウスへのインタビューが印象に残っているという。「常に優勝を狙う」という言葉に感銘を受けたとのこと。個人的にもゴルフは好きで、オーガスタでプレイしたこともある。ジャンボ尾崎 (→21年会) とも交友関係がある。

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夫人

扶紗子夫人と知り合ったのは明治大学時代。先方は慶應義塾大学の学生だった。1990年、白血病を発病。7年に及ぶ闘病生活の後、1997年没、52歳。葬儀はナゴヤドームのオープン日だった。その年、星野中日は最下位に終わったが、翌年は2位、翌々年優勝。胴上げの横で、広報担当者が夫人の遺影を掲げてくれたという。

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レディースファンクラブ

星野はそのルックスから女性ファンも多いが、2002年1月、女性だけの阪神ファンクラブが、キャンプ地・安芸に発足と報じられた。これまで野球にも阪神にも関心を持たなかった女性たちが続々加わっている。星野監督は「女性と子供は大事にせなあかん。女性にサービスが悪い商売は絶対にすたる」と発言。

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