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キーパーソンからキーワード事典
 

ラムズフェルド国防長官 (Donald H. Rumsfeld)

ノーブル・イーグル (Noble Eagle)

「高貴な鷲」と訳される。テロに対抗するための本土防衛計画の作戦名。白頭鷲は米の国鳥である。「自由で独立心強く、子供を大切にする」鳥だ。ノーブルには、高貴なというほかに「急降下して獲物を捕らえる優れた能力の」という意味もある。ちなみに、対タリバンの軍事作戦名は当初「無限の (果てしない) 正義」とされたが、イスラム世界の反発で「不屈の自由」と改称。

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リチャード・ニクソン (Richard Milhous Nixon)

1913年〜94年。合衆国第37代大統領。74年8月、ウォーターゲート事件により、米史上はじめて辞任した大統領になった。以来、長く不名誉に甘んじたが、現在では在任時の外交手腕や退任後の活動等により一定の評価を得ている。ラムズフェルドはニクソン政権下で大統領補佐官をつとめた。73年駐NATO大使に任命されていたため事件に巻き込まれずにすんだ、といわれる。

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新戦略ミサイル防衛構想

略称MD (Missile Defense) 。国家ミサイル防衛 (NMD   アメリカ本土を防衛) と戦域弾道ミサイル防衛 (TMD   海外のアメリカ軍や同盟国を防衛) を包括した新しい戦略構想。ラムズフェルドは98年にNMD推進を政府に勧告する報告書をまとめている。ミサイル防衛の熱心な支持者であるという。

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「マラソン」

ビンラディン氏をかくまうタリバンに対し、ブッシュ大統領は9月20日の議会演説で最後通告。ラムズフェルドは長期戦も辞さずとして、対タリバンの作戦をマラソンにたとえた。また、イラクを念頭に置いたとみられる「大量破壊兵器の拡散」にも言及した。

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米軍特殊部隊

国内外で対テロ、人質救出、破壊工作などさまざまな任務に当たる。陸海空軍、海兵隊がそれぞれの部隊をもつが、統合特殊作戦司令部 (JSOC) が調整役となっている。総数4万6000人ともいわれるが、正確には不明。グリーン・ベレー、SEALs、デルタ・フォースなどが中心。

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地中貫通爆弾

10月7日からのアフガニスタン空爆に使用された爆弾の一つ。バンカーバスター。地面突入後、遅れて発火する信管を装備しているため、地下に達した時点で爆発する。ゆえに地中の施設を攻撃するのに有効。ちなみに、大量使用される通常爆弾は「クラスター (集束) 」爆弾と呼ばれる。

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配給食

米軍は空爆を行いながら、同時に食料も投下した。豆のトマトソースやビスケットなど、宗教上の配慮からすべて植物性の食材で、価格は約4ドル。パックの色は当初黄色だったが、集束爆弾の不発弾と同色だったため、青に変更された。

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下田

ラムズフェルドは (財) 日本国際交流センター主催の「日米議員交流プログラム」によって1968、69年に来日。69年には日米民間対話のシンボルといわれた下田会議 (第2回) の終了後、同地のすし屋に行ったという話も。ちなみにこのプログラムは現在も継続中。下田は1854年の開国で開港場となりアメリカ領事館が設置され、また下田条約締結等々の外交が行われたまちである。

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ディック・チェイニー (Richard (Dick) B. Cheney)

合衆国副大統領。1941年〜。89〜93年ブッシュ政権の国防長官として、湾岸戦争を指揮した。95〜2000年大手の石油掘削会社ハリバートンの最高経営責任者。2001年1月より現職。ラムズフェルドとはニクソン時代からの親交がある。

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誤爆 (●●●)

アフガニスタンへの攻撃開始直後から、米空軍による誤爆の報が相次いだ。とくに10月に赤十字倉庫、11月にモスク (イスラム寺院) が破壊、批判を浴びた。また、自軍の兵士も被害にあっている。10月の時点では、少なくとも投下した爆弾の15%が誤爆であったという。

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