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ブッシュ米大統領 (George Hirbert Walker Bush Jr.)

ゴッド・ブレス・アメリカ (God Bless America)

アメリカ第二の国歌ともいわれる楽曲。「ホワイト・クリスマス」などで知られるアービング・バーリン (1888〜1989) が1918年につくった原曲を、1938年自らアレンジし、ケイト・スミスが歌って大流行した。“アメリカの隅々まで神の祝福がありますように”という内容。テロ後、さまざまな集会で折あるごとに歌われた。

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ツインタワー (TwinTowers)

ニューヨークの世界貿易センタービルの通称。日系アメリカ人ミノル・ヤマサキ設計。南北2つのビルがある (った) ことからこう呼ぶ。ノースタワーは1972年、サウスタワーは1973年建設。ともに110階建てで高さは400mを超えた。9月11日のテロにより、両棟とも崩落。ちなみに「世界貿易センター (WTC) 」は、この2棟および周辺のビル群からなる複合商業施設全体を指す。

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イマジン (Imagine)

1971年発表。作詞・作曲ジョン・レノンとされているが、実際はオノ・ヨーコとの共作的要素が強い。テロ後、ラジオネットが定めた約150の放送自粛曲に含まれたが、この措置には疑問を抱く向きが多い。平和を祈る内容の歌詞がテロリストへの報復に向かう風潮とそぐわないからではとの見方である。

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NY市長

1994年1月よりルドルフ・ジュリアーニ (1944〜・共和党) が務めていた。同氏はテロ後の混乱に際しても陣頭指揮を取り、市民の中には2001年末までだった任期の延長を望む声も多かったが、予定どおり任期を満了、2002年からマイケル・ブルームバーグ (民主党→共和党) が新市長となった。同氏は金融・経済情報大手会社の最高経営責任者。政治経験はない。

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炭疽菌

胞子状の土壌菌で、動物の汚染した肉や血液から傷口などを通して人に感染する。皮膚炭疽と肺炭疽があり、肺炭疽は致死率90%以上。テロ後の10月上旬、フロリダを皮切りに炭疽菌による死亡者・保菌者が出て、その被害は米3大ネットワークや議会にまで広がった。当初イスラム原理主義テロリストによる生物兵器との見方で捜査が行われたが、現在では米国内テロリスト説が有力。

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「戦争行為」

9月12日、ブッシュ大統領は、同時多発テロについて「テロ行為以上のもので、戦争行為だ」とする声明を発表。同じ声明のなかでは、今までと異なり《陰に隠れた敵》であることを強調するかたわら、「善対悪」の戦争であるとして、勝利を力説した。また、すでにこの時点から決着までの時間がかかるだろうことも示唆されている。

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「文明の戦い」

9月20日、ブッシュ大統領は上下両院合同本会議での演説で、テロリストとの戦いを「米国のみの戦いではなく、世界の、文明全体の戦い」であるとした。米の大言語学者ノーム・チョムスキーはその著書「9・11」 (邦訳・文藝春秋刊) のなかで、対テロの軍事行動をこのように位置づける事に疑問を呈している。

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反テロ対策法

10月26日成立。FBI (米連邦捜査局) などに2005年まで盗聴権限の拡大を認めるなど、捜査手続きの制限を大幅に緩和する内容。上院では98対1で可決された。テロ容疑の外国人に無期限拘束を認めるといった内容には市民団体から根強い反対の声が上がっている。

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ABM制限条約

弾道弾迎撃ミサイル制限条約。1972年、核戦争の抑止を目的に、米と旧ソ連との間に調印。ミサイル迎撃の拠点を各国1カ所に限定する内容。米国のミサイル防衛構想には複数の基地が必要だったため、テロへの対抗を理由の1つにあげて、12月13日ブッシュはこの条約からの脱退をロシア政府などに通告した。

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NATO条約第5条

NATO加盟19カ国のうち一カ国または複数が攻撃を受けた場合、これを加盟国全体に対する攻撃とみなし、集団的自衛権によって軍事行動を含む支援を認めた条項。10月2日、テロに対して、NATO創設以来はじめてこの条項が発動された。

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APEC

アジア太平洋経済協力会議の略称。1989年、オーストラリアのホーク首相が提唱。経済協力のための政府間公式協議体である。現在は21カ国・地域が加盟。2001年10月には中国・上海で開催され、各国首脳は異例の反テロ声明を発表。伝統的な中国服での記念撮影も話題を呼んだ。

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