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新語流行語大賞からよむ日本のしくみ
 

年間大賞

感動した!!〔2002年版  社会風俗用語より〕

大相撲を観戦した小泉首相が負傷をおして優勝した貴乃花をねぎらってかけた。「痛みに耐えてよくがんばった。感動した」。直感的に短い言葉で気分を伝える首相からはほかにも「構造改革なくして景気回復なし」「熟慮断行」「まだはじめたばかりなんだから」など多くの流行語が生まれた。

★また以前からこのひとはキーワードを連発し、またキーワードで語られている。

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省益〔1994年版  ワード・ウオッチングより〕

「許認可権は役所にとって重要な権益である。だが今や省益より国益」との小泉純一郎郵政相 (当時) の発言の中のことば。

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3M連合・YKKライン・竹三関係〔1992年版  ワードウォッチングより〕

自民党総裁選での宮沢・三塚・ミッチー (渡辺) 三派連合が「3M」、その各派の山崎拓・加藤紘一・小泉純一郎代議士が「YKK」、竹下・三塚で「竹三 (たけみつ) 関係」。

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(行革) 駅伝政権論〔1998年版  日本政治用語より〕

行政改革は「革命的な大変革だ。1回や2回の内閣ではできない。継続することが必要」とする後藤田正晴・元副総理の観点からすれば、橋本内閣以降も行革政権が続くことになる。このことを、たすきを引き継ぎながらレースを進める駅伝にたとえた。中曽根元首相の「橋本―梶山―小沢」、これに対する加藤幹事長、山崎政調会長、小泉厚相などの「橋本―森―加藤」というリレー説があるといわれている。

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グループ・新世紀〔1995年版  政党用語より〕

1994 (平成6) 年5月に発足した自民党議員による派閥横断的政策集団。当選1、2回の議員が、海部俊樹自民党内閣から続いた政治改革論議で慎重な姿勢をとりつづけた山崎拓、加藤紘一、小泉純一郎議員ら (YKK) を擁立して組織化した。小選挙区比例代表制の導入が決まったことから、新選挙制度に対応した党運営や、政治資金の透明化などを掲げ、派閥解体、世代交代による党の刷新を進めるとしている。7月の羽田内閣総辞職では、自社連立に積極的な態度をとった。加藤紘一代表、幹事長山崎拓。会員は64人。

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凡人・軍人・変人の戦い〔1999年版  ワードウォッチングより  →1998年新語流行語大賞受賞語〕

自民党田中真紀子代議士の自民党総裁選評。「凡人」は地味な小渕恵三、「軍人」は旧陸軍士官学校出の梶山静六、「変人」は異端の小泉純一郎。ほかに「どうせ在庫一掃、ガレージセールだ」とも。

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郵政3事業〔1997年新語流行語大賞受賞語〕

行政改革が遅々として進まぬ中、一石を投じたのが小泉。かねてからの持論である「郵政3事業の民営化」を具体化するように迫った。3事業とは、郵便・貯金・保険のことで、圧倒的な資金力を持つ郵政省が、同じ業種の民間企業の経営を圧迫しているという主張である。公共性と採算性の兼合いもあり、熱い論議を呼んだ。

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「名称を変えるか、私…」小泉純一郎〔2000年版  話題の人物と発言全集より〕

「名称を変えるか、私を打ち首にするかだ」 (1998年2月9日)

省庁再編に伴って新たに誕生する省庁の名称について、小泉厚相と小里総務庁長官らが党本部で会談。厚生、労働の両省が統合される「労働福祉省」などの名称が気に入らないと以前から反対論を述べていた小泉厚相はこう怒り、二文字の名称に変えない限り基本法案には署名しないと、自らのクビを掛けて主張した。事の本筋とは離れた無意味な議論だが、結局法案了承は先送りに。

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「やめなさいっ!」

2001年、飛ぶ鳥を落とす勢いだった小泉首相を頭ごなしに叱りつけたのは、この発言のみであったかもしれない。自民党総裁選での公約どおり8月15日に靖国公式参拝をしようとした小泉首相だったが、中国・唐家セン (とうかせん) 外相からこの一言。それだけが理由ではないにせよ、参拝は13日に前倒しされた。

♯「セン」は王へんに旋の字

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