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戦いは深刻じゃなければとびきりのお祭りだ

応援のためのアイテム・その他

国歌斉唱

サッカーやラグビーなどの試合開始前に必ず行われる国歌斉唱。これから始まる戦いを前に精神を高揚させる尊い時間であるが、これを尊重できない国は品格を問われても仕方のないところ。

ちなみに国が違えば国歌斉唱もいろいろ。ひたすら明るく国歌斉唱する国もる一方で、セルビア・モンテネグロのように、国名変更以後も旧ユーゴの国歌が使われていたため、自分たち民族の歌を歌いたいという思いから、相手国ではなく自国の国家斉唱時にブーイングが起こるということもある。また、スペインの国歌には歌詞がないため、国歌斉唱は音楽のみ。パラグアイの国歌とウルグアイ国歌は作曲者が同じだという。メキシコではサッカーの試合前の国歌斉唱で歌詞を間違えた歌手が罰金を取られるという事件もあった。

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日の丸小旗

スポーツの国際試合の会場では海外でもどこでも、日の丸の小旗が振られているのを必ず目にする。この小旗は振っている人が個人個人で購入しているわけではなく、一部のボランティアが購入したものを、観客に配っているケースが多い。ちなみに1本あたり30円前後で販売されているようだ(ビニールパイプ製の場合。きちんとしたポールの場合はもうちょっと高め)。

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タオルマフラー

サッカー文化独特の応援グッズ。普通のフェイスタオルの半分ほどの幅で、実際にタオルとして使うわけではないが、試合中振り回したり首に巻いたりと、スタジアム観戦に欠かせない応援グッズ。2000円程度の値段で、チームのエンブレムが入ったものや選手の名前が入ったものなどバリエーションの違うものを見ると、つい買ってしまいがち。最近はプロ野球やバスケットボールの応援でも見かけることができる。

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紙吹雪

1978年のワールドカップ・アルゼンチン大会決勝で、開催国アルゼンチンは優勝候補オランダを降して見事優勝を飾った。数々のスター選手や強豪国同士の名勝負もさることながら、この大会を見た人々の記憶に鮮烈に残っているのは、スタジアムを埋め尽くさんばかりに膨大な量の紙吹雪が舞った決勝戦のスタジアム(とそのえもいわれぬ雰囲気)といわれる。以後、アルゼンチンの応援といえば紙吹雪といわれるようになった。

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鳴り物

楽器やその演奏をさすことばだが、鳴り物といえばプロ野球の応援で用いられるトランペットや太鼓などがすぐに連想される。私設応援団による鳴り物は定番であるが、そこに疑問を抱く人もおり、2001(平成13)年には試験的に「球音を楽しむ日」が導入された。

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球音を楽しむ日

2001年版本誌掲載。以下、

2000(平成12)年6月14日、東京ドームでの巨人−横浜戦は、巨人選手会の要望で、トランペットや笛、太鼓などの鳴り物を自粛するなかで行われた。昔のようにカーンという打球音が響き、バシッと捕手のミットにおさまる音まで聞こえた。本当に野球が好きなファンや選手たちには好評だったが、たった1日だけのパフォーマンスに終わった。私設応援団が、球場の音を牛耳る状態は、当分続くだろう。

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ジェット風船

プロ野球の応援時に、特定回(例えば「ラッキーセブン」といわれる7回の裏、つまり本拠地側の攻撃時)にいっせいに飛ばす、小型の風船。満員の観客からいっせいに放たれる膨大な量のジェット風船が舞うさまは壮観ですらある。なお、うまく膨らませることができない人のためのグッズとしてバルーンランチャーなるものも販売されている。

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バルーンランチャー

ジェット風船を容易に膨らませるための補助器具。また、膨らませた風船を空気が抜けないように持ったまま、飛ばすタイミングを待つのは意外に苦労があるらしいのだが、これを利用すれば苦もなく待っていられるという。e−MRO社(神奈川県横浜市)からは福岡ソフトバンク・ホークス公認のバルーンランチャーが出されている。発売初日に即日完売になるなど人気に。

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チアスティック/バルーンスティック

長さ40〜60cm、直径7〜10cm見当の棒状になった風船。バスケット・ボール、バレー・ボールなどの応援では最近になって定番化している。2本で1セット。両手に1本ずつ持ち、叩き合わせるようにして打ち鳴らす。1セット300円くらいが相場。

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ダンマク

ダンマクとは横断幕の略称だが、これを用いるのは主にサッカーファンではないだろうか。サッカー界では独自の「ダンマク文化」が発展しているようで、そのデザインはもとより、コピーの面白さは秀逸である。『サッカー日本代表を応援するホームページ』では毎年「サッカー日本代表流行語大賞」を選定しており、2003年には横浜マリノス・サポーターによる横断幕のコピー「大分遠すぎ」が最優秀横断幕賞に選ばれている。

横断幕自体は以前からポピュラーなもので、プロ競技・アマ競技の別なく、競技会場の観客席によく飾られている。大きい布に「燃えろ!○○高校!!」などと大きくメッセージが書かれた類のものである。競馬場ではパドックなどに飾られることが多い。

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ゲーフラ

ゲートフラッグ(門旗)の略称。サッカーの観客席でよく見かける、チームや選手を応援するための頭上に掲げる旗をさす。通常の旗は片方にポールがあるが、ゲーフラは旗の両方にポールを付けているため、門状に見える。応援のメッセージだけでなく、似顔絵やロゴなどを配して選手やチームを鼓舞する。

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ビッグフラッグ

スタジアムのゴール裏を覆うように掲げられる巨大なフラッグ。会場に足を運んだ人もテレビ観戦派もあのビッグフラッグが出てくると否が応にも盛り上がる。サポーター有志が募金を募って、資金作りからデザイン・製作をしており、ビッグフラッグそのものにすでにサポーターの愛情がこもっている。ワールドカップ・ドイツ大会においては、日本代表を応援するビッグブルーフラッグが日本サッカー協会の展開するプロジェクト「サムライブルー2006」の一環で作成され、縦2m横3mの青色フラッグにファン・サポーターが応援メッセージを書き込み、合宿地のボンに届けられる。

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特大ユニフォーム

アディダス・ジャパンは、ワールドカップ2006ドイツ大会に出場する日本代表を応援するための特大ユニフォームを用意した。縦25m、横27mという巨大なもので、一般のサポーターや著名人などが全面に応援メッセージを書き込んでいる。

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フェイスペインティング

顔にイラストやマークを書いて楽しむアート。日本では、Jリーグ草創期にサポーター達がチームカラーを頬に描いて盛り上がったこと知られはじめ、いまではサッカー以外のスポーツ観戦も定番になり、パーティやイベントでも凝ったフェイスアートなどを楽しむ人々が増えた。シールを顔に貼るだけの簡単なものから、専用の絵の具やマーカーで直接肌に書いていくものなどがあり、試合のある日のスタジアムのそばでは、フェイスアート屋が登場する。

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ジャンボこいのぼり

埼玉県加須市の名物ジャンボこいのぼりが、市民のボランティアとともにドイツに渡る。ドイツ南部のカイザースラウテルン市には巨大な魚にまつわる伝説があり、その伝説にちなんだイベントをワールドカップに合わせて開催することになり、加須のジャンボこいのぼりに白羽の矢が当たった。ドイツに行くこいのぼりは、全長は100m、口の直径は10m。日本の初戦が行われるカイザースラウテルンの空をこいのぼりが泳ぐ。

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弾丸ツアー

サッカーの試合観戦などのために、どんなに遠距離でも可能な限り最短期間で往復する旅行のこと。深夜または早朝発着の飛行機や夜行列車といった、通常は敬遠しがちな交通手段も厭わず駆使する。また、機中泊や車中泊も当たり前。目的を果たしたら即帰路につく、まさにその目的だけのために旅行する。したがって観光などは二の次(というよりほとんどしない)で、はるかヨーロッパまでも0泊3日、1泊4日などの強行日程を組む。ひとことで言えば「応援(観戦)だけを目的とした無茶な旅行」といったところか。ちなみにJTBの登録商標である。

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日本代表オフィシャル・スーツ

1880年に創業したイギリスの高級ファッションブランドであるダンヒルが、それまでのヒューゴボスに代わって、2000年からサッカー日本代表にオフィシャルスーツを提供している。一般にも販売しており、05年は150着を完売。ワールドカップのある06年度は250着限定で販売を開始した。パターン・オーダーのため注文から納品まで6週間かかり、値段は20万4750円だが早くも品薄状態。シャツやカフス、腕時計やリングなど一式そろえると84万1050円するが、コレクターもいるという。

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ウルトラス

日本サッカーを熱狂的に愛するサポーター集団。会費も入団手続きもなく純粋にサッカーを、サッカーを応援することを目的として、1992年頃、自然発生的に誕生した。都内でサッカーグッズショップ「ボンボネーラ」などを経営している植田朝日はウルトラスの代表的存在。スタジアムで歌われるサポーターのためのサポーターソングCD「ULTRAS2006」も発売されている。

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