戦いは深刻じゃなければとびきりのお祭りだ
戦争の是非はさておき、「人間の歴史は戦いの歴史である」とよくいわれます。本来人間が保持する闘争本能ゆえなのか、それとも発展・融合の通過儀礼であるのか、重く深遠なテーマの答えを見つけることは相当に難しいことです。また、交通事故死者数が激増すれば「交通戦争」、受験争いが過熱すれば「受験戦争」など、大規模で深刻な争いをさして戦争ということばが多用されがちです。さて、そういったことはさておくと「戦い」と形容されるもののひとつにスポーツがあります。少々乱暴な言い方ですが、スポーツは方向さえ間違えなければ過熱することこそが醍醐味ではないでしょうか。そこで今回は「健全な(?)戦いは面白い」「健全でない戦いはやはりどこか陰を感じてしまう」という用語をお届けします。