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色とイメージの用語集
 

white がイメージさせるものは、公正・高潔・清潔・神聖…、マイナスの意味では恐怖・死・降伏…。スペイン語の blanco には、なぜか腰抜け・臆病の意が。white collar は事務系労働者・頭脳労働者。フランス語 blanc はフランス革命の時代には「王党派」。ロシア語の白(ベルヌィ)も反革命。白系ロシア人とは、白人という意味ではなく10月革命(1917年)で亡命したロシア人の意。このように政治的にはおおむね保守派。

白い三角地帯

本誌1974年版収録。以下、

南部アフリカの南アフリカ共和国やローデシア、モザンビークなど、白人入植者が支配し、人種差別政策を武器に北の黒いアフリカに対する植民地主義のとりでになっている地域をいう。

黒い三角地帯

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白色革命

本誌1975年版収録。以下、

White Revolution 中東第2の産油国として発展するイランが、パーレビー王の指導下で、平和的に進める攻冶・文化・社会改革運動。1968、69年の政治・経済動揺後、73年1月の国民投票で支持されて始められたもので、農地改革の推進、森林の国有化、国有工場の民間払下げ、企業利益の労働者への分配、選挙法改正、義務教育と社会教育の普及を図る文盲撲滅運動の6項目の政策。60年以来つづくホヴェーダ内閣のもとで達成している年平均8〜12%の経済成長を背景に遅れた社会発展の推進力となっている。

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白い共産党

本誌1984年版収録。以下、

「プロレタリアート独裁」を放棄し、民主統一戦線をとり、自由と民主主義を生かす社会主義への道を提唱するイタリア、フランス、スペインなど西欧共産党を、皮肉をこめてこう呼ぶことがある。その場合、ソ連型共産主義を「赤い共産主義」、中国型共産主義を「黄色い共産主義」、西欧型共産主義を「白い共産主義」と呼ぶことがある。

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白タビ政治

本誌1951年版収録。以下、

吉田首相が白タビを愛用していることから生じた言葉で、吉田内閣の時代に逆行する殿様政治が白タビによって象徴されているからこう言うのである。

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三白景気

1955年前後の砂糖、セメント、硫安〈肥料〉(あるいは硫安の代わりに紡績か製粉)の好調による景気。

三黒景気

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白いダイヤ

シラスウナギの異称。現在のところ高級魚ウナギを産卵させ卵から養殖することはできない。養殖のためにはウナギの稚魚(シラスウナギ)を買い入れ、これを育てることになっている。そのためシラスウナギは、高値で取引され、採集にも力が入る。

黒いダイヤ赤いダイヤ青いダイヤ黄色いダイヤ

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