健康法
もっと心とカラダを整えるおとなのための1分音読
- 大東文化大学文学部教授 山口 謠司
道程、銀河鉄道の夜、二十四の瞳……
毎朝1分、毎晩1分、おなじみの名文を読めば
心とカラダがスッキリ!!◆本書は原稿の一部を公開しています。お読みいただく方はこちらをClickしてください。→「試し読みサービス」へ
- 定価 1,430 円(本体 1,300 円 + 税)
A5 判/ 128ページ
2019年02月15日 発行
ISBN 978-4-426-12508-0 - *ご注意 発行年月日は奥付表記のものです。実際の発売日とは異なります。
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テレビ朝日系ドラマ「Doctor-X~外科医・大門未知子」医療監修
医師・ジャーナリスト 森田 豊先生推薦!
「音読に没頭する時間を持つことは、心とカラダの健康につながるでしょう。」
「音読」というと、学生時代に国語や英語の授業で
教科書を読んだことを思い浮かべる人が多いかもしれません。
大人が文章を読む時には、「黙読」をすることが圧倒的に多いと思います。
しかし、「音読」には「黙読」にはないメリットがたくさんあります。
1.気持ちが落ち着きます。
気持ちを落ち着かせる作用があるセロトニン(神経伝達物質)は、
音読をすることで多く分泌されます。音読を習慣にすることで、
安定した精神状態を導くだけでなく、認知症やうつの予防にも効果が期待できるでしょう。
2.やる気が出てきます。
やる気や自制心を司る脳の前頭葉は、音読によって刺激することができます。
前頭葉は意識して動かすことが必要で、音読はその適した手段です。
フットワークが軽くなったり、ネガティブな気持ちに向き合うことが
上手になったりするでしょう。
3.ストレスが解消し、抵抗力がアップします。
カラオケが好きな人なら、歌を歌ってスッキリした経験があるでしょう。
大きな声を出すことで、ストレスホルモンが少なくなるだけでなく、
内臓の働きも活性化しますから、病気に対する抵抗力も高まる可能性があります。
歌の苦手な人でも音読なら気軽に始められます。
4.脳が活性化されます。
「黙読」では目で情報を読み取って脳にインプットしますが、
「音読」では声に出して文章を読むアウトプットが加わります。
音読は視覚と聴覚の両方を同時に用いることで、脳の活性化に効果があるのです。
5.誤嚥性肺炎の予防に役立ちます。
のどの筋肉は年齢とともに衰えていきます。
本来食道に入るべき食べ物が誤って気管に入ることで起こる誤嚥性肺炎は、
年を重ねるとともに気をつけたい病気のひとつです。
予防のためにも、音読でのどの筋肉を自然に鍛えましょう。
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著者紹介
大東文化大学文学部教授 山口 謠司 (やまぐち ようじ)1963年長崎県佐世保市生まれ。大東文化大学大学院、フランス国立高等研究院大学院に学ぶ。
専門は書誌学、音韻学、文献学。近著『日本語を作った男 上田万年とその時代』
(集英社インターナショナル)で第29回和辻哲郎賞を受賞。
『頭の中を「言葉」にしてうまく伝える。』『語彙力がないまま社会人になってしまった人へ』
『漱石と朝日新聞』など著書多数。
目次
推薦の言葉
「毎日の健やかな心とカラダのために、音読をお薦めします。」
(医師・ジャーナリスト 森田 豊)
第1章
元気が出る音読
道程(高村光太郎)
蜘蛛の糸(芥川龍之介)
竹馬余事(柳田国男)
論語(孔子)
努力論(幸田露伴)
たけくらべ(樋口一葉)
漱石先生とドイツ語(小宮豊隆)
山月記(中島 敦)
あの山越えて(種田山頭火)
偶成(朱熹)/将に東遊せんとして壁に題す(月性)/不識庵機山を撃つの図に題す(頼山陽)
白鳥(ステファンヌ・マラルメ、訳:上田 敏)
魯山人の料理王国(1)(北大路魯山人)
魯山人の料理王国(2)(北大路魯山人)
三四郎(夏目漱石)
母性のふところ(高村光太郎)
雨ニモマケズ(宮沢賢治)
歌をよむには(秋艸道人)
富嶽百景(太宰 治)
●column1
「音読」と「朗読」は何が違う?
第2章
気持ちが落ち着く音読
夏夜(土井晩翠)
ふらんす物語(永井荷風)
小倉百人一首
夜ふる雪(北原白秋)
銀河鉄道の夜(宮沢賢治)
伊勢物語
胡蝶(八木重吉)
三百年後(小倉金之助)
一房の葡萄(有島武郎)
ふるさと(高野辰之)
かもめ/夏の夜(島崎藤村)
赤い蝋燭と人魚(小川未明)
こほろぎ(木下杢太郎)
反古(小山内 薫)
武蔵野(国木田独歩)
山椒大夫(森 鷗外)
春望(杜甫)/静夜思(李白)
落葉松(北原白秋)
こころ(夏目漱石)
●column2
歩きましょう!
第3章
音やせりふを楽しむ音読
人形の家(ヘンリック・イプセン、訳:矢崎源九郎)
金色夜叉(尾崎紅葉)
赤い蝋燭(新美南吉)
ドグラ・マグラ(夢野久作)
羅生門(芥川龍之介)
燕の歌(ガブリエレ・ダンヌンチオ、訳:上田 敏)
風の又三郎(宮沢賢治)
父帰る(菊池 寛)
金ちゃん蛍(1)(与謝野晶子)
金ちゃん蛍(2)(与謝野晶子)
弁天娘女男白浪(河竹黙阿弥)
人間失格(太宰 治)
耳無芳一の話(小泉八雲、訳:戸川明三)
蟹工船(小林多喜二)
土(長塚 節)
機織虫(1)(山村暮鳥)
機織虫(2)(山村暮鳥)
二十四の瞳(1)(壺井 栄)
二十四の瞳(2)(壺井 栄)