『ロースクール適性試験ハイスコア戦略2010』 訂正とお詫び
小社発行『ロースクール適性試験ハイスコア戦略2010』(2008年12月10日発行第1刷)におきまして,以下の通り内容の誤りがございます。大変申し訳ございません。
訂正させていただきますとともに、読者の皆様にご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。
64ページ第7問・問題文7行目
誤)午前4字
↓
正)午前4時
105ページ10行目と11行目の間に、以下の文章を追補します。
正)
③は本文中(P103の11行目から始まるところ)の「ギリシャ以来のミュートス(神話や伝承のこと─注参照)とロゴス(論理や理性のこと─注参照)の対立は,この1880年代から1910年代の世紀末を挟んだ時代の精神状況では,自然科学と批判的実証主義が神学をも含めた全学問的領域を席巻する状況になればなるほど,神話の世界への環帰,人間の源基を求めようとする知の動きは完成の復権となってあらわれる」をほぼ完全に対応させた“言い換え”の文章です。したがって正解として選択します。
また、105ページ20行目と21行目の間に、以下の文章を追補します。
正)
しかし,本文(P102の22行目)の「流されていった」で終わる文章の前に「社会科学の方法(空欄A)に対して,それと逆行して人間の根源的なもの,全体知を取り戻そうとする神話化への方法(空欄B)が見られるがそれは非科学でも反科学でもない。近代(近代化ではない!)が太古を呼び起こすように,自然科学がコスモロジーを甦らせる。」とあるので,自然科学では神話化への方法(=感性的なものといいかえているのが肢⑤)にかなり接近していると著者は言っているわけです。
このふたつを合わせると,選択肢⑤は非常に微妙な肢となります。なぜなら主語が明確でない肢だから,自然科学だけを言っているのか文学も含めているのか必ずしもはっきりしません。
しかし,他の①②④をみると,あまりにもはっきりと間違いのことばを含んでいるので,この肢を残す以外ないわけです。
これを二番目の正答として拾わせるのが出題者の意図であるとおもわれます。
なお,この選択肢は問1の正答を前提としているのでかなり難しい設問となっています。
161ページ・問1問題文6行目
誤)⑤ 古細菌
↓
正)⑥ 古細菌
385ページ(5)の解説の全文を、以下の通り訂正いたします。
正)
問題文381ページの第4パラグラフ(段落)に「このように……発明家エジソンのイメージを覆す事実が並ぶ」とあります。これをヒントに「覆す例として適切でないもの」を探します。“このように”と書いてあることから,題意に則したイメージを覆す事実は,全部この「 」内の文章の前にあることがわかります。また,381ページの一番下のパラグラフ(段落)には,技術的要素と社会的要素をそれぞれ要約したところがあります。
これらの2つを参照して考えます。
選択肢1は,発明家エジソンのイメージそのものです。
選択肢2は,事業家としてのエジソンの側面ですので,覆す例です(金融街に設置-宣伝)。
選択肢3は,かなり難しい解釈を必要とします。なぜなら,高抵抗のフィラメントを探すことは発明家のイメージに合致しますが,第4パラグラフは,発電と配電のコストを執拗に分析した結果,オームの法則などを応用して京都の竹を取り寄せて「発明」したと書いてあるからです。これは純粋の発明でもないし純粋のビジネスでもないという書き方に見えます。両方が合体しているとも読めます。
選択肢4は,発明家エジソンのイメージを覆す例です。(誇大宣伝)
選択肢5は,明らかにイメージを覆す例です。(ロビー活動)
さて,これをどう考えるべきでしょうか。日弁連は,2つあるというのを正答にしています。これから逆算すると,選択肢1と選択肢3が正答なので合計2つということになるのかもしれません。しかし本文の文章からは,非常にデリケートではないかと思います。
409ページ・問題3問題文7行目
誤)F:予どもがいる。
↓
正)F:子どもがいる。