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アニメは今どうなっているのか
執筆者 小野寺僚(おのでらりょう)

アニメは今どうなっているのか

中の人

アニメなどのキャラクターを演じる声優や俳優を指す。別人のように変貌した人に対し「中の人が変わった」とも。フィギュアの骨格や、ゴーストライターという意味もある。

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強いられているんだ!

テレビアニメ『機動戦士ガンダムAGE』の第6話において、イワーク・ブライアが発したセリフ。

力によって抑圧された階級社会を批判する文脈だったが、これが唐突に集中線付き顔面アップで発せられたため、そのあまりのインパクトにフレーズだけが独り歩きを始める。

あらゆる不本意な状況を表現する言葉として、「**を…強いられているんだ!」の汎用性は非常に高い。

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まったく、小学生は最高だぜ

アニメ化もされたライトノベル小説『ロウきゅーぶ!』(蒼山サグ著)における主人公・長谷川昴の台詞。

女子小学生バスケチームのコーチとして、小学生の吸収力の高さに感銘を受けて発した言葉だが、そのあまりに直截な表現から「名言」として話題になり、ついにはTシャツまで作られたものの何故か発売中止となった。

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百合男子

女性同士の恋愛描写を好み、しばしばありもしない関係を妄想する男性のこと。

おおまかには「腐女子」に対応する概念だが、顕在化してきたのは最近のことで、倉田嘘のコミック『百合男子』が発売されたことにより広く認知された。

同書における「我思う、故に百合あり」は彼らの熱情を凝縮した名言として知られている。

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腐女子

女性向けに男性同士の性愛を題材にした小説や漫画などの作品を愛好する女性のこと。

2006年に、多くの批判を受けた『オタク女子研究・腐女子思想体系』(杉浦由美子・原書房)が出版されたり、07年には『ユリイカ臨時増刊号・総特集腐女子マンガ体系』が編まれたりと、社会からの注目も集まっている。

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乳袋

ちちぶくろ、と読む。マンガ・アニメなどの二次元表現において、衣服が女性の胸に不自然に密着した形で描かれることがあり、「わざわざ袋状に作られているとしか考えられない」とされたことからついた名称。

あまりにリアリティに欠ける表現に対しての揶揄的呼称だが、多くの批判にもかかわらず未だに健在である。

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豆腐メンタル

精神的に弱いこと。

アニメ『遊戯王デュエルモンスターズ』のキャラクター闇遊戯に対する形容が初出とされる。

プレッシャーのかかる状況において、簡単に心が折れることを豆腐の崩れやすさに例えた表現。

最近では『魔法少女まどか☆マギカ』の巴マミが典型的豆腐メンタルの持ち主として記憶に新しい。

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魔法少女まどか☆マギカ

2011年1月より放映されたテレビアニメのタイトル。柔らかなキャラクター造形に見合わぬハードな展開と独自の美術造形で話題を呼んだ。BD初動売り上げの新記録を更新し、『SWITCH』など一般雑誌の表紙を飾るなど、オリジナルテレビアニメとしては『新世紀エヴァンゲリオン』以来の大ヒットとなる。東日本大震災により放映が打ち切られたが、反響の大きさから4月に異例の最終3話連続放映が行われた。

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声豚

狂信的な声優ファン(特にアニメの女性声優ファン)を指す蔑称。

詳細極まりない知識と厚い忠誠心を持ち、膨大な金銭的・時間的投資で声優を支えるが、しばしば時代錯誤な処女信仰を持ち、恋愛関係等が発覚した場合にはその情熱が執拗かつ過激な攻撃に転化されることが多い。

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オンリー・イン・ジャパン

日本文化、特にサブカルチャー好きの外国人が、印象的な事例に遭遇した際に使用する言葉。

当然やや奇矯なものに対して使われるが、むしろその独自性に対して肯定的に使われることが多い。

日本社会の閉鎖性から生じた「ガラパゴス」状況を逆手にとる発想として注目を集めている。

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ひなだお!

ライトノベル原作のアニメ『パパのいうことを聞きなさい!』に登場する小鳥遊ひなの台詞。

三姉妹の末(3歳)であり、舌足らずさの表現として例えば「おじちゃん、ひなだよ!」は「おいたん、ひなだお!」と発音されるが、その愛らしい響きが視聴者の庇護欲に火をつけ、「ひなだお!」が幼少的なもののシンボルとされるに至る。

また、幼児以外が使った場合この上なく不快感を与えられることから、一種の煽り文句として用いられることもある。

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ブヒる

「萌える」の後継となるネットスラング。「萌え」に走るオタクたちを揶揄して使われた「萌え豚」という蔑称をあえて受け入れ、自らネット上に「ブヒィィ!」などと書き込むものが多く現れてきた。「萌える」に比べ、より自身の直情的・動物的反応に焦点が当てられており、かつて東浩紀が『動物化するポストモダン』で描いた状況が、きわめてベタな形で言語化されたとも言える。

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神回

神回(かみかい)とは、複数の話で構成される創作作品の中で展開や演出などが、突出して良い回の事である。神の域の達する回。

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神曲

「かみきょく」と読み、際立って素晴らしい楽曲のことを指す。

これ以上ない、という絶対的称賛の意を込めて使用される。読みは違うがダンテの『神曲』(しんきょく)が語源。類義語に「神回」「神エピソード」など。

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