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スラングと現代用語の交差点
執筆者 小野寺僚

スラングと現代用語の交差点

宅配テロ

ネットオークションや通信販売で「人に知られると恥ずかしい物」を購入した際、品名が堂々と表記されて送付されたために、家族や近隣住人の目に晒されてしまうこと。

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DQN

「ドキュン」と読む。ネットユーザーがネット外の、主にヤンキー系の人を指して使う言葉。主に「暴力的」「常識に欠ける」「発言が支離滅裂」といった否定的な文脈で用いられる。テレビ番組『目撃!ドキュン』が語源。

DQNネーム

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DQNネーム

一般的に名前として使用されない言葉や、きわめて読みづらい字をあてられた名前。「夢刺詩(むさし)」「意識(こころ)」「光宙(ピカチュウ)」など。

DQN

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ggrks

「ググれカス」と読み、「自分で調べろ」の意味。調べればわかることなのに自力で「ググる」(グーグルなどで検索すること)ことをせず、質問ばかりする行為を非難して使われる表現。

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ピザ

「太った人」を指すスラング。「ピザ=カロリーの高い食物」という連想から。

2チャンネルにおける「ピザでも食ってろデブ」という定型の罵倒表現が起源とされる。

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駄サイクル

ひとつの輪の中で需要と供給が成立してしまい、その中を循環するだけで前に進まない様。特に自称「アーティスト」同士が閉じた集団を形成し、互いに作ったものを褒め合うことで自己完結する状態を指す。

石黒正数のコミック『ネムルバカ』が出典。

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割れ厨

ワレチュウ。非合法に商品を所有している人、特にゲームソフトを違法ダウンロードしている人を指す。語源は違法コピーソフト、もしくはそれをやりとりする行為を指す「Warez(ウェアーズ)」の日本語読みに、「中毒者・信者」を表す「厨」をつけたもの。かつては「割れ」が犯罪であることは自覚されていたが、現在ではそうした意識が薄れ、いわゆる「マジコン」などが子供の世界を中心に広まり、問題となっている。

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大きなお友達

大人でありながら、児童向けのコンテンツに愛情を注ぐ人たちを指す。『美少女戦士セーラームーン』がヒットした頃から認知され始め、イベント等では雰囲気を壊す存在として煙たがれた。しかし、制作者側からもターゲットの一部として意識され、彼らを取り込むコンテンツ作りがなされているとの指摘もある。

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メシウマ

「他人の不幸でメシがウマイ」の意。アンチ巨人の野球ファンによる「巨人が負けて飯がうまい」という表現から派生し、ネガティブなニュース一般に対して、あえて同情しない立場を示す表現として用いられるようになった。反意語は「メシマズ」。

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日本語でおK

文字通りの意味では「日本語で書いてください」ということ。転じて「外国語のように意味不明な記述」であることを指摘するために用いられるようになる。

単なる書き間違いに対して使われることもあるが、支離滅裂・論旨不明瞭な発言を揶揄する意味で使用されることが多い。

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孔明の罠

疑心暗鬼を誘うような巧妙な戦略。「孔明」は中国三国時代の軍略家「諸葛亮孔明」のこと。ネット上のいわゆる「釣り」(嘘や煽りで反応を誘う発言)を疑わせる状況、また良い意味でも悪い意味でも冷静さを失わせるような状況において、「落ち着け!」「あわてて反応するな!」という意味で発せられる言葉。出典は横山光輝のコミック『三国志』における、司馬懿仲達の「待てあわてるなこれは孔明の罠だそんな事は無理だ」という台詞。

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