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春に役立つ≪家事≫の基礎
執筆者 谷川祐子

春に役立つ≪家事≫の基礎

冬物をしまう方法

冬の間に、ほんの数回しか着なかった、コートやジャケットはありませんか?クリーニングに出すほど汚れていないと感じたら、おうちで手入れしてみましょう。クリーニングに出さずに冬物をしまう方法です。

① まず、ふとんたたきなどで、やさしくほこりをたたき出します。

② ポケットの袋布を取り出し、中のほこりやゴミを、古歯ブラシなどでこすり取ります。

③ 洋服用のブラシで、上から下に向かってブラシをかけます。縫い目やズボンのすそは、ていねいにブラッシングしましょう。

④ ベンジンをガーゼかさらし布に含ませ、汚れた部分をふきます。えりやそで口、ポケット口、ズボンのすそなどは特にていねいにしましょう。

⑤ 30度くらいのぬるま湯に中性洗剤を溶かし、固くしぼったタオルで服全体をたたくようにしてふきます。

⑥ 風通しの良いところに吊るして、湿気をとばします。

⑦ あて布をして、スチームアイロンをかけ、形を整えます。

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部屋干し

「なたね梅雨」「春の長雨」などのことばがあるように、春は意外と雨の多い季節です。そこで困るのが洗濯ですね。洗濯物を部屋に干すと、あのイヤな臭いが! 原因は、なかなか乾かない洗濯物に、雑菌が繁殖するためです。では、早く乾かすためには? 部屋干しのテクニックです。

まず、干す前に、洗濯物にアイロンをかけたり、乾いたバスタオルで包んだりして、なるべく水分を取っておくこと。

つぎに、間隔をあけて干して、風が通りやすいようにすること。

さらには、エアコンの除湿や送風、扇風機、乾燥機を使うこと。エアコンより、扇風機の方が、電気代が安くて済みます。

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床の掃除

春は日差しが明るくなって、ほこりの目立つ季節です。

床のエコ掃除。重曹、せっけん、クエン酸を使って床を掃除し、さっぱりしましょう。

まず、掃除機かほうきでゴミを取っておきます。フローリングの溝の汚れはめん棒でこすり取ります。

フローリングは、クエン酸水(水200mlに、クエン酸水小さじ1の割合で混ぜたもの)を含ませたぞうきんでふき、後でからぶきします。

汚れがひどいときやビニールクロスの床の場合は、せっけん水でふくか、せっけんペースト(粉石けんを湯で溶かしたもの)をぬって、汚れを浮き上がらせてから重曹をつけたぞうきんでこすりとるときれいになります。せっけんを使うとすべりやすくなるので、せっけんや重曹をふき取ってから、しっかりからぶきしましょう。

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春の食材

春が旬の食材。今年は天候が不順で、春野菜は高騰が続いていますが、旬の野菜は栄養価が高く、なんといってもおいしいので、少しずつでも摂りたいものです。春野菜の代表的なものとしては、春キャベツ(新キャベツ)、新たまねぎ、新じゃがいも、菜の花、ふき、たけのこ、グリーンピース、そらまめ、グリーンアスパラガス、スナップえんどう、さやえんどうなどがあります。緑の鮮やかな野菜が多いですね。新たまねぎは、やわらかく辛くないのが特長。サラダにおすすめです。

旬の食材、魚介類には、マダイ、カツオ、シラス、桜エビ、アサリ、サザエなどがあります。

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春野菜

春キャベツ(新キャベツ)は、冬キャベツに比べて、巻きがゆるやかで、頭を指で押さえるとちょっと沈むくらいのものを選びます。

菜の花は、つぼみが固くしまっているものが良いでしょう。花が咲いてしまっているものは味が落ちるので避けましょう。全体的に緑が鮮やかで、しゃきっとしているものを選んでください。

そらまめは、さやにしみがあっても味には関係ありませんが、濃い緑色で、黄色くなっていないものが良いでしょう。むき豆よりさや付きの方が鮮度が良いです。

グリーンアスパラガスは、穂先がつぼんでいるものが新鮮です。茎は張りがあって、たてじわのないものを選びましょう。

たけのこは、太くて短く、皮にうぶ毛のたくさん生えたものが良いでしょう。

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たけのこ

春野菜、たけのこ。切り口が白く湿っていれば新鮮です。

たけのこの水煮は年中出回っていますが、とれたてのたけのこは春の一時期だけ。皮付きのとれたてのたけのこを、ぜひ自分で茹でてみてください。

① まず、たけのこ全体を水で洗って泥を落とします。

② 先端を斜めに少し切り落とし、皮の部分に縦に1本切れ目を入れて、後でむきやすくしておきます。

③ たけのこを皮のまま鍋に入れ、たけのこがかぶるくらいの水と、ぬかをひとつかみ、とうがらし2〜3本を入れて茹でます。ぬかがない場合は、米のとぎ汁でもOKです。

④ 弱く沸騰させ、ふきこぼれないように注意しながら、50分から1時間くらい茹でます。

⑤ 竹串が楽に通るようになったら火を止め、そのまま、さまします。

⑥ ぬかを洗い流し、うぶ毛がなくなるまで、皮をむきます。

⑦ かぶるくらいの水につけ、冷蔵庫で保存します。

⑧ 姫皮(穂先のうぶ毛のないやわらかい皮)は残し、料理に使いましょう。

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あさり

都会のスーパーで売っているあさりは、砂出ししてあるものも多いようですが、あさりの下ごしらえは覚えておくと便利ですよ。

① 貝を3%の塩水(水500mlに、塩大さじ1の割合)に、ひたひたになる程度つけて、砂出しします。新聞紙やアルミホイルをかぶせて暗くすると、よく砂を吐き出します。時間は2〜3時間(採れたてなら5〜6時間)です。

② 砂出しがすんだら、殻同士をこすり合わせるようにして、真水で洗います。

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野菜の保存

土の中で育つ野菜は冷暗所で、そうでない葉物などは冷蔵庫の野菜室で保存する。まずは、この基本原則を覚えておきましょう。

土に中で育つ野菜には、いも類(じゃがいも、さつまいも、さといもなど)、根菜類(泥付きのごぼう、泥付きのねぎ、玉ねぎ、にんにくなど)です。泥付きのにんじんは根菜ですが、冷暗所に置いておいても、日がたつと、しなびてきたり、葉が生えてきたりするので、きれいに洗って乾かし、冷蔵庫に保存した方が良いでしょう。大根は、葉と根は切り離します。まるまる1本だったらそのまま冷暗所でも大丈夫ですが、カットした場合は冷蔵庫に入れましょう。

冷蔵庫に保存する場合は、生えていた時と同じ向きで入れるのが基本です。大根やにんじん、きゅうりなどは立てて、キャベツは切り口を下にします。また、野菜用の保存袋に入れると持ちが良くなります。保存袋には、野菜の成長を止める働きがあり、洗って繰り返し使えます。

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花粉症と栄養素

年々、花粉症の人は増えているといわれます。薬だけに頼らないで、日ごろから食生活に気をつけて免疫機能を整えましょう。

花粉症の症状をやわらげる栄養素にはつぎのようなものが挙げられます。

ビフィズス菌は、乳酸菌の一種。免疫力を高めるはたらきがあります。

ビタミンCは、炎症やかゆみを抑えます。

DHA・EPA(IPA)は、魚の脂肪部分に含まれ、消炎作用があります。

α(アルファ)‐リノレン酸は、体内では合成されず、食物から摂らなくてはならない必須脂肪酸のひとつです。代謝されて、DHAやEPA(IPA)に変わります。えごま油、しそ油に多く含まれますが、酸化しやすいので、加熱せず、サラダなどに使うと良いでしょう。

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ストレスと栄養素

春は、生活や環境の変化が大きく、何かとストレスの多い季節でもあります。ストレスを抑える栄養素を摂って、乗り切りましょう。ストレスを感じる人が摂りたい栄養素にはつぎのようなものが挙げられます。

カルシウムは、神経の興奮を抑えるはたらきがあり、イライラを鎮めます。ビタミンDは、カルシウムの吸収を助けるので、いっしょに摂るとより効果的です。ビタミンDが多いのは、紅サケやマイワシ、しらす干し、干ししいたけなどです。

トリプトファンは、神経伝達物質であるセロトニンをつくり、精神安定や催眠効果があります。夜眠れないときなどは、トリプトファンを多く含む牛乳がお勧めです

ビタミンB群は、神経の伝達をスムーズにします。レバーや豚肉、貝類などに多く含まれます。

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