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流行語大賞からキーワード
 

サプライズ

小泉流

「サプライズ」という流行語はしばしば「小泉流サプライズ」の省略語として使われたが、「小泉流」という用語自体が「サプライズ」の同義語に近い使われ方をされている。第2次小泉改造内閣組閣翌日の産経新聞は、外交・安全保障の陣容を強化した組閣人事を評価。党三役人事については「知名度や清新さに物足りなさは残るが、派閥均衡を無視した小派閥や無派閥からの異例の起用によって首相は『小泉流』を貫いた」と述べている。すなわち、「異例」ないし「サプライズ」こそが小泉政治の本質であると言われても仕方がないのかもしれない。

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ノーサプライズ

第2次小泉改造内閣発足を受けて、「これが今の自民党の実力だ」と野党サイドは冷ややかに受け止めた。共産党の志位和夫委員長は「行き詰まりが人事に表れている」。民主党の岡田克也代表は紋切り型に「期待感が持てる内閣ではない」。社民党の福島瑞穂党首は、「期待感ゼロの『ノーサプライズ内閣』」とこき下ろして、流行語に敏感なところをアピールしてみせた。

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ビッグサプライズ

北朝鮮拉致被害者の一人である曽我ひとみさんの夫、チャールズ・ジェンキンス(Charles Robert Jenkins)さんが北朝鮮を出立後、親類との電話でこう話したという。ジェンキンスさんは1940年2月18日生まれ。元アメリカ兵(階級は軍曹)。米軍発表によれば、ジェンキンスさんはノースカロライナ州の出身で、15歳で米陸軍に入隊し、1964年には米第8騎兵師団のベテラン軍曹として韓国に駐屯、65年1月5日、板門店南10キロの森の中で脱走。78年8月に日本の佐渡から北朝鮮に拉致されて来た曽我さんとは80年に結婚、二人の娘がいる。曽我さんは2002年10月に帰国したが、ジェンキンスさんと二人の娘は北朝鮮に残留。04年7月9日アメリカと犯罪者引渡し条約のないインドネシアのジャカルタで一家は再会を果たした、この再会劇自体が参院選投票直前の小泉流サプライズの演出といわれる。ジェンキンスさんは9月11日、在日米陸軍司令部に出頭。11月3日の軍法会議で禁固30日と不名誉除隊を言い渡された。

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驚天動地

第2次小泉改造内閣組閣に伴う、自民党の新執行部人事で幹事長に抜擢された武部勤氏は記者会見で「驚天動地の気持ち」と述べた。漢文の格言からの用語で「天を驚かし地を動かすの意から、世間を非常に驚かせること」だが、「サプライズ」の類語・同義語と見て差し支えない。ただし翌日の朝日新聞が「分からぬ幹事長選び」と題し、武部勤氏には「党務や行政面で目立った実績もなく、若さも国民的人気もない」として「昨秋の安倍晋三氏の抜擢とは正反対の驚きだ」と主張しているように、「サプライズ」といっても色々あるらしい。

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BSE不祥事

自民党幹事長に指名され「驚天動地の気持ち」と発言した武部勤。第1次小泉内閣で農林水産大臣で初入閣していたその武部大臣はBSE問題で問題発言を繰り返した。2001年12月、武部農相は北海道で酪農家と意見交換し「感染源、感染ルートの解明は酪農家の皆さんにそんなに大きな問題なのだろうか」と発言した。その後、政府の対応が後手に回った結果として感染牛が発見され、食肉偽装事件にまで発展した一連の不祥事は、消費者の怒りと不信を買った。02年4月、BSE問題に関して大臣の問責決議案が提出されたが、否決。

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業績サプライズ

株式用語での「サプライズ」は、株価などを大きく動かすような驚くべき材料・情報が出ることをいう。株価や為替などのマーケットは、サプライズによって大きく動く傾向が強い。株価の場合には、業績見通しの上方修正や下方修正などの業績サプライズ、吸収合併の報道、新製品開発の発表、米国株の動き、為替の動きなどがサプライズとなることが多い。

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JRA(中央競馬会)

日本中央競馬会法(昭和29年7月1日法律第205号)に基づく特殊法人で、農林水産大臣の監督下に置かれる。中央競馬の開催、競走馬や馬主の登録、騎手や調教師の免許、競走馬や騎手の育成などを行う。JRAによる2004年のキャッチコピーは「サプライズ!」。CMキャラクターを務めた明石家さんまによって連呼されたが、競馬ブームの一昔前とは違って、反応はいまひとつ。小泉政治の「サプライズ」パワーに遠く及ばなかった。JRAの04年売上は2兆9314億3354万円で、前年比97.4%。マイナスは7年連続で、1990年以降維持していた3兆円の大台を下回った。ちなみに「サプライズ」で04年の流行語大賞を受賞した武部幹事長は第一次小泉内閣で監督庁である農水省の大臣を務めた。

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キンダーサプライズ

ヨーロッパやカナダ、香港など世界50カ国で売られているタマゴ型のチョコレート。中におもちゃ入りのカプセルが入っていて、そのおもちゃは全部で約136種類にもなる。いわゆる食玩。チョコよりもファンにとって肝心なのは「おまけ」の方。ファンというよりコレクター。メーカーはイタリアのフェレロ社。日本では日本フェレロ社が輸入して、江崎グリコが販売している。

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+1サプライズ

大乃元初奈によるコミック「プラスワンサプライズ」。パパと中学生・千鶴の二人暮しの家に、美人でキャリアウーマンのママ候補の万鈴さんがやってきた。仕事も腕力もバッチリだけど家事のほうは全然ダメ。純情中学生の千鶴もムギューとされたり暴れっぷりを見せられたりと、シゲキタップリな毎日を描く。コミックスは芳文社から。

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うえやなぎまさひこ

本名は上柳昌彦。大阪府出身、愛称「うえちゃん」。ニッポン放送アナウンサー。オールナイトニッポンのパーソナリティーをはじめ、数々のラジオ番組を担当するほか、テレビや映画にも出演、多岐にわたって活躍する。ニッポン放送「うえやなぎまさひこのサプライズ!」のパーソナリティーをつとめ、番組公式HPによれば「メール、ファックス、電話、お便りなどのコミュニケーションツールをフル活用し、リスナーとともに知恵を絞りあって創り上げるツー・ウェイ世界はまさに“サプライズ“」とのこと。

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三好功郎

ジャズ・ギタリスト。1960年2月16日大分県別府市生まれ。高校在学中にギターを始め、宮崎大学工学部入学後、ジャズに興味を持った。83年上京、自身のバンド「3吉バンド」を率いて新宿ピットインでデビュー。この三好功郎を中心に、小野塚晃、バカボン鈴木、鶴谷智生、仙波清彦といったジャンルを超えた才能が集結したバンドが2002年春に結成された。そのスーパー・グループの名が「サプライズ!」。2002年には矢沢永吉のアコースティックツアーのバンマス(バンドマスター)を努めた。

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サプライズ・ゲスト

結婚式・結婚披露宴の参列者を驚かせる演出のことをサプライズと言う。事前に知らせず有名人を実際に披露宴に呼んだりするのが「サプライズ・ゲスト」。結婚式や披露宴はあらかじめ立てられた予定通りに進行させるのがこれまでの常識だったが、あえてハプニング的な演出を盛り込むことで印象的な式を演出する。

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