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SARSだからといって疎んじるな!中国系のりっぱな《キーパーソンからキーワード》
 

アナスイ(Anna Sui)

デザインの世界でも中国系は伸びている。

デトロイト  Detroit

ファッションデザイナー・アナスイの出身地(生年月日非公開)。アメリカ中部・ミシガン州最大の都市。人口95万人(2000年)。1701年、フランス人が毛皮貿易の拠点を築いたのが始まり。街の名もフランス語のデトロワ(海峡)に由来。自動車産業都市として世界的に有名。と同時に、黒人系住民の比率が8割と、全米主要都市のなかで最も高い。1960〜70年代には人種間の摩擦がきわめて激しかった。

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パーソンズ・スクール オブ デザイン  Parsons School of Design

アナスイの出身校。所在地はNYマンハッタンのグリニッジ・ビレッジ(Greenwich Village)。1896年創立。芸術関連の私立大学で、ニュースクール大学の一部門をなしている。建築、美術、写真など16の学部、6つの専攻をもつ大学院がある。アナスイは高校卒業後、ニューヨークに移り、同学に入学した。ダナ・キャランやマーク・ジェイコブス(ルイ・ヴィトンのデザイナー)などもここの出身者である。

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ニューヨーク・タイムズ

アメリカの新聞では数少ない全国紙。情報量が多く中道であるとして国際的にも影響力が大きく、高級紙とされている。日刊。1851年9月、ヘンリー・レイモンドらによって創刊。アナスイは1980年にオリジナル作品6点を発表、うち一つが大手デパート・メイシーズのニューヨーク・タイムズ掲載広告に採用され、これによって大きな注目を集めた。

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ナオミ・キャンベル  Naomi Campbell

1970年生。90年代に大活躍した黒人初のスーパー・モデル。日本でも、エステのCM、久保田利伸とのデュエットなどでなじみが深い。1991年、アナスイはショーデビューの際、モデルにナオミを起用し、成功を収めた。ナオミ自身もアナ・スイブランドのファンであるという。2002年、大麻常用が報じられ、記事を掲載した英大衆紙「ミラー」を訴える一幕も(敗訴)。

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ソーホー  SOHO

NYグレニッチビレッジの南のサウス・ハウストン(South Houston)地区。画廊が多く芸術家の街。19世紀後半の大恐慌後、アートの中心地として成長した。1992年、アナスイはここのグリーン・ストリートに自らのブティックをオープン。このブティックはアナスイの趣味を反映して、赤い床に紫の壁をした部屋に、蚤の市の家具や、風変わりなマネキンの頭部が置かれたりという独特なもの。

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CFDA賞  The Council of Fashion Designers of America

アメリカ・ファッションデザイナーズ評議会賞。ファッション業界のアカデミー賞と言われる権威ある賞。授賞式はニューヨーク一華やかなファッション・パーティと化し、著名人も数多出席する。アナスイは1993年、このなかの新人賞にあたるペリー・エリス賞を受賞。様々な部門があり、ニコール・キッドマン、オードリー・ヘップバーン、ソフィア・ローレンほか、過去の受賞者には、日本人では山本耀司。

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二コール・キッドマン  Nicole Kidman

女優。1967年生。ハワイ生まれ、3歳でオーストラリアに帰国。14歳でオーストラリア映画デビュー。1989年、主演映画「デッド・カーム」でトム・クルーズの目にとまり、「デイズ・オブ・サンダー」(90)のヒロインに抜擢。同年、トムと結婚するが、2001年8月、離婚。2003年、「めぐりあう時間たち」でアカデミー主演女優賞受賞。「綺麗」「ハリウッド・スターだ」という位置づけの役者さん。アナスイのファンであるという。

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コスメティック  cosmetic

「化粧品」、または「化粧用の」を意味する英単語。日本でもそのまま用いられる(略してコスメ)。アナスイは1998年、この分野にも進出、従来のメイクアップとは異なる、ストリート・コスメティックというメイクアップを確立。香水・口紅・スキンケアにと、その守備範囲は拡大を続けている。

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ヴィヴィアン・タム  Vivienne Tam

アナスイと並ぶアジア系デザイナー。広東省生まれ。1960年、家族と共に香港に移住。香港理工学院を卒業後デザインを学び、82年、ニューヨークへ渡る。83年、ニューヨークで初コレクションを、90年、ヴィヴィアン・タムブランドでコレクションを発表した。97年4月、ソーホーにショップをオープン。スパンコールや龍の刺繍、ビーズなどを用いたアジアン・テイストが特徴。

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