月刊基礎知識
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阪神タイガースが強い、名古屋だけ好景気…ということに
―― 大阪と名古屋その他を考えるの用語集
 

名古屋方式

名古屋方式路線バス

路線バスの走行形態の一つ。専用道路(レーン)が道路の中央の車線におかれるとともに、バス停は比較的長い間隔をとって設置される。これによりバスは高速で運行することが可能。路面電車に近い形態。バス優先レーンのある都市は多いが、専用レーンであるのが、この特徴。名古屋市やクリチバ市(ブラジル)などで採用されていることから「名古屋方式」あるいは「クリチバ方式」の名がある。

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名古屋方式ゴミ収集

徹底したゴミ分別収集の方式。「可燃」「不燃」に加えて、リサイクル可能資源を効率的に回収するため「プラスチック製容器包装」と「紙製容器包装」の区分がある。これによりゴミを出す市民の側にとっては、容器包装を部品に分けて出さねばならないといった手間がでてきた。しかし分別が十分でないゴミは回収しないといった行政側の強行措置が功を奏し、結果は上々、他の自治体からも注目された。

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名古屋朝顔

つるを伸ばさず、盆栽のように仕立て、大輪の花を咲かせるスタイルの朝顔。もちろん名古屋独特のもの。

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名古屋式オムライス

中身は白飯とし、トマト系のあんかけソースをかけたタイプのオムライス。

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名古屋式モーニング

飲み物をオーダーすると、トースト(ときに食べ放題)、ゆで卵、ピーナッツなども、サービスで供されるモーニング・サービス。名古屋の喫茶店に独特のスタイル。

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名古屋撃ち

1970年代に流行したアーケードゲームであるインベーダーゲームで、弾の撃ち方のひとつ。上段から徐々に降りてくる敵(インベーダー群)を下から撃つ弾で消してゆくこのゲームには、一画面中には同時に4つの弾しか表示されないという構造があった。つまり今撃った弾が敵にあたるか画面外まで突き抜けるかしない限り、次の弾は撃てない。これは連射にとっては致命的。そこで敵を最下段まで寄せておいて撃てば、着弾までの時間が短縮される(敵に命中した場合のみ)ので、効率的な連射ができる。この戦法は名古屋で発見されたとされ、全国的に「名古屋撃ち」という呼び名で通用した。しかし、敵に接近される分だけ、敵弾にやられる確率、また侵略されてしまう(敵が最下段まで降りてきたらゲームオーバー)確率も高いわけで、その算盤勘定のうえにたつリスクの高い戦法である。

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名古屋方式(仮名預金撲滅)

本誌1983年版収録

架空名義預金追放のため、<1>金融機関と税務署が修正申告の相談にのる、<2>預金して3年たったものは時効にする、<9>修正申告に伴う加算税は徴収しない、<4>脱税の前科とはしない、などの恩典を与えて裏金のあぶり出しをねらったもの。愛知県西尾市に本拠を構える西尾信金が名古屋国税局を動かし昭和40年代後半から進めた仮名撲滅運動に端を発した。名古屋方式の適用が打切られた51年3月までに、名古屋国税局管内では380億円の仮名預金が実名に書換えられたといわれる。グリーンカード論議に際しては、今後も「名古屋方式」が話題となろう。

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