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カルトではない御仁から学んだらどうかの特集
 

ひろさちや

宗教評論家

ひろ(1936年生)の主な肩書き。仏教を中心として、平易な言葉であくまで実人生に即して宗教的な心構えを説くのがその特徴。たとえば、代表的著作の一つである「仏教とっておきの話366」(春〜冬の全4巻・新潮社)は、1年366日の日めくり形式で、その日に関係ある宗教関係のエピソードを紹介する。4月9日は東大寺の大仏開眼、2月15日は釈迦の没した日、という具合。

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ペンネーム

作家などの著作者が、本名とは別につける名前。ひろさちやとは、ギリシャ語のフィロ(愛する)とサンスクリット語のサティア(真理)に由来し、「真理を愛する」という意味。全てひらがなで、かつ外国語由来のペンネームは珍しく、ほかには、作家なだいなだ(スペイン語で「何もなくて、なにもない」の意)がいるくらいである。

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気象大学校

千葉県柏市。1922(大正11)年設立の中央気象台附属・測候技術官養成所を母体として、1962年、気象大学校となる。気象庁の付属機関として、大学部(4年制)と研修部がおかれている。気象庁の幹部候補生を養成するのがおもな目的。ひろは東京大学文学部印度哲学科卒業、同大学院修了の後、気象大学校の教授を85年までつとめた。

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大正大学

ひろが客員教授をつとめる大学。天台宗大学、豊山大学、宗教大学の学生を仏教連合大学に編入して1926年設立。「仏教の精神」を建学の理念とする。巣鴨・神田・埼玉にキャンパス。仏教学科はもちろん、表現文化学科(創作・表現、英語コミュニケーションetc)など、個性的な学科を備えている。卒業生の10%弱が宗教法人などの非営利団体に就職。

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まんだらの会

ひろが主催する仏教研究会。過剰な競争のなかで疲れ果てた日本人の心を癒すべく、競争社会を否定、人間性を肯定する教えとしての仏教を研究する。会の名称は、ありとあらゆる仏の集合図である「曼陀羅」をすべての生命に価値を見出す仏教思想の根本ととらえるところから。個人のみでなく、寺院の会員も募集している。

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10の提案

ひろがその著書『仏教に学ぶ「がんばらない思想』(PHP)で提唱している、人生を楽しく生きるための心構え。「出世間人間になろう」(自由人になる)「ほとけの子になろう」(迷ったときは人間レベルでの判断を放棄してしまう)「自分自身と仲良く」「他人を肯定しよう」「進歩がなくてもいい」など、心穏やかに生きる術の数々が示されている。

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増原良彦

ひろの本名であり、やや軽い題材で書物を著すときに用いる名前でもある。増原名義の著作は、人間関係、記号論理学、落語、雑学などさまざまなテーマにわたる。おもな著書は「とっさの詭弁術」「タテマエとホンネ」「人間関係は逆転できる」「日本雑学大全」など、書名を見ただけでもひろ名義のものと違うのが一目瞭然。

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命令型宗教

ひろがキリスト教やイスラム教の特徴をさしていう表現。絶対者である神の教えを忠実に守ることで心の平安を得るため。ひろは、日本人の場合、命令された者はその命令が正しいのかどうか考え、また命令した者自身も相手に考えさせようとする性向があるため、命令型の宗教で心の平安を得るのは難しいのではないかという。

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仏教コミックス

鈴木出版から刊行されている、ひろ原作のコミックシリーズ。釈迦の伝記、仏教思想の分かりやすい解説、仏教史などさまざまなテーマを扱っている。全108巻に別巻(仏教語辞典)1巻という一大シリーズである。作画担当は吉森みき男、望月あきら、荘司としおなど、熱心なコミックファンにはちょっと懐かしい顔ぶれ。専用書架まで販売されている。

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