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「宣言」に効き目はあるのでしょうかの現代用語集
 

病気・医学・健康に関する宣言

天然痘根絶宣言

本誌1981年版収録。以下、

WHOは1979年10月に全世界から天然痘が根絶されたと宣言した。地球上で残された唯一の地、アフリカ・ケニアのナイロビで天然痘消滅が確認されたためで、厚生省派遣の蟻田功医師もこの根絶作戦に参加していた。

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シドニー宣言

本誌1969年版収録。以下、

1968年8月の世界医師会シドニー総会で全会一放で採択された臓器移植の諸問題についての宣言。その内容は、<1>心臓移植手術に対する心臓提供者の死亡時期決定は脳波測定器上の脳波の停止(脳死)によってなさるべきである、<2>臓器移植手術に当たっては提供者の死の確認に2人以上の医師の参加が必要で、脳死を決定する医師は、移植手術に参与してはならない、などである。

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禁煙宣言

本誌1988年版収録。以下、

日本でもそうした動向を受けて禁煙をテーマとした副読本が好調な売れ行きを見せ、なかには、20万部に達したベストセラー書もある。

「バイバイスモーキング」(学事出版、300円)は、禁煙教育のパイオニア的な役割を果たしたものだが、これは、私立桃山学院高校で校内用として作られたものが評判となり、出版の形となったものである。そのほかに、日本禁煙協会の「タバコの教科書」(福音社380円)や、大阪府立成人病センターの大島明医師の「知っていますか?たばこの害」(斗夢書房、380円)など、定評のある参考書も少なくない。

さらに、教育委員会や学校を単位とした禁煙教育の取組みが目につく。たとえば、豊中市立十三中学では、「生徒会タバコ間題プロジェクトチーム」を作り、父親の禁煙を呼びかけているし、神奈川県の京浜女子商高では、生徒会が学校新聞で禁煙を特集し教師の禁煙を訴えている。また福岡県立山田高校では、昭和61年11月の生徒集会で「禁煙宣言」を採択したなどの動きが認められる。

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