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W杯(中津江村)正式名称「2002 FIFAワールドカップ(2002 FIFA World Cup Korea/Japan)」。参加32チーム。2002(平成14)年5月31日のソウルでの開幕戦に始まり、6月30日横浜での決勝で大成功裡に終了。観客動員は日本143万8637人、韓国126万6560人の計270万5197人であった。大会前に心配されたテロ、フーリガンの騒動もなく、FIFAをはじめ関係者のすべてから「完璧な組織・運営」と賞賛され、ブラッター会長からは「微笑の大会」と命名された。 日本で予選を行う16ヵ国(日本チームを含む)が、日本各地でキャンプを張ったが、たくさんの自治体が、“経済効果”をねらってその誘致を行った。なかでもっとも成功したと思われるのがカメルーン・チーム誘致に成功した大分県中津江村。選手の待遇問題で到着が4日も遅れたことでの騒動、またその辺鄙な村の健闘を面白がって長期取材を断行したテレビ局、遅れはしたものの地元との友好に努めたカメルーンチームの気さくな人柄等々がプラスにはたらいた。 受賞者:にわか仕込みのフランス語を駆使して一山村を有名にした中津江村長 坂本休 さん ◆中津江村大分県南西部、福岡・熊本との3県境の山岳地帯にある。日田(ひた)郡。村域の9割が山林で、日田杉の産地。その山林を構成する「200海里の森」は、筑後川の上下流域と有明海沿岸、福岡市等々との協賛・共同作業で植林された水源涵養林。 村西部の鯛生金山は日本有数の金山であったが、1972年に閉山。現在は地底博物館となっている。 特産は、米、茶、椎茸、こんにゃく、ワサビ、ゆず胡椒、ゆずリキュール。 ◆花笠音頭同村にキャンプしたカメルーンチームの壮行会で小中学生グループ「中津江踊り隊 風」によって踊られたのが花笠音頭。特製の笠(サッカーボールを描いて、内側をカメルーン国旗の3色に塗ったもの)は子どもたちのアイディア。 そもそも花笠音頭は、山形県尾花沢市が発祥の地。明治・大正の頃、山形県村山地方で歌われていた「土搗き唄」を元唄に、大正8〜10年頃に尾花沢郊外の灌漑用人造湖「徳良湖」工事の際の作業唄として新たに歌われ始めたものとされる。にぎやかな伴奏を入れて民謡化したのは昭和の初期。地域によってまちまちだった踊り方が一本化され、現在の日本舞踊的な振付けの「正調花笠踊り〜薫風最上川〜」が誕生したのが1963(昭和38)年。99年には男性的な踊りの「正調花笠踊り〜蔵王山暁光〜」も誕生。アップテンポで活気のある踊りは景気づけにうってつけで、発祥地との縁とは無関係に各地の祭りで採用されている。 このように発祥・縁を超えて全国化している踊りは、徳島の「阿波踊り」、高知の「よさこい」など。最近では沖縄の「エイサー」、青森の「ねぶた」までそうなりつつある。とはいえ、阿波踊りの場合は、1587年徳島城落成の際に始まったという長い伝統をもつが(最初の伝播地・高円寺へは1957年)、「よさこい」は「徳島阿波踊りのような観光資源を」ということで1954年に始められたそもそもが新しい踊りだ。 ◆経済効果ある事物が、別の経済主体に波及的なプラスの影響を与えること。またその内容。経済波及効果ともいう。 経済学でいう「外部経済(効果)」では、ある経済活動からの影響についていうが、一般的に使われる経済効果の元となるものは経済活動とは限らない。 つまり、本来的に経済効果を目的に(景気高揚策)している都市開発・交通網建設などの土木事業ばかりでなく、各種イベント、あざらしが川にやってきた、巨人が優勝した等々あらゆるものが経済効果のもとになる。減税・規制緩和などもこれにあたる。 効果の内容を分類すれば、<1>生産波及効果、<2>粗付加価値誘発額、<3>雇用創出効果の3つになる。 となる。また貨幣換算されない効果もある(治水工事が住民に安心感を与えたなど)。経済効果の範囲というのも定義の難しいことで「開発で周辺の地価があがった」のを含めるかどうかは、それぞれである。 経済効果が高いためには、その事業が単独で完結していてはいけなくて、たとえばコンビナートなどは経済効果が低いというのが結論だ。周辺の他産業と連関がなく、雇用や租税などへの貢献も少ないため。 経済効果を分析するのには、産業連関分析という手法がある。ノーベル経済学賞を受賞したロシア生まれのアメリカ人学者・レオンチェフによるもの。 ◆投入産出表input-output table。一国において一定の期間に、それぞれの産業が生産した財貨および用役が各産業相互間にどのように配分されたかを統一的につかむために、行列(マトリックス)で表示したものが、投入産出表であって、産業連関表(inter-industry relations table)ともいう。 通常、ある一年間をとって、表の縦の列に投入高、つまりどの産業(および家計と政府)がどこからどれだけ買ったかを示し、横の行に産出高、つまりどの産業(および家計と政府)がどこにどれだけ売ったかを示す。この産業をなるべくこまかく分類すれば、それだけ現実の経済に近づくが、それには統計上の制約から限度がある。ノーベル経済学賞を受賞した表の創案者ワシリイ・レオンチェフの名をとってレオンチェフ表ともよばれる。この表は種々の経済分析や経済予測を可能にし、経済計画にも応用できるので、戦後、これに基づく分析は、アメリカを中心に急速に発展し、最近ではこれは生産活動によって生じる公害現象の分析にまで拡張されている。 ◆カメルーンCameroon。正式名称・カメルーン共和国。面積約47万5000平km、人口約1620万人。中西部アフリカギニア湾に面しており、熱帯降雨林・ステップから砂漠・サバンナまでアフリカの特徴的な生態系がすべて集まっているため「アフリカの縮図」「ミニ・アフリカ」といわれる。 南部にバンツー系民族(ベテ族、パフィン族、ドゥアラ族、ガッサ族)、北部にスーダン系民族(キルヂィ族、フレベ族、アラブ族、ショア族)など約200におよぶ多民族・多言語の国家で、公用語はフランス語と英語だが、ピジン・イングリッシュや多くの部族語が話されている。 人口の約53%がキリスト教徒、約22%がイスラム教徒。 「食糧は自給自足、石油資源も豊かで、飢餓も戦乱も難民も出ていない、平穏で平和な国」(在日カメルーン大使館)。 他のアフリカ諸国のご多分にもれず、17世紀以降ヨーロッパ列強のアフリカ分割にさらされ、ドイツ保護領〜イギリス・フランス委任統治領(東西に分割)の時代を経た。1960年(アフリカの年)独立。産物は、カカオ・コーヒー・バナナ・トウモロコシ・綿花・木材・石油・ボーキサイト等々。 国名のカメルーンはポルトガル語で「エビ」を意味するカマロンイシュから。15世紀にやってきたポルトガル人が付近の海でエビが獲れたことからこう命名した。 ◆身体能力サッカー評論について多く使われるが、スポーツ一般、またごく一般の文章にも使われる。その割には多分に主観的な言葉で、使い手によって意味が異なり、統一的な定義はない。 この概念に含まれる要素は、スピード・柔軟性・集中力・フットワーク・しなやかさ・バランスのよさ。含まれるかどうか判断の迷う要素は、体格・持久力など。 類義語に、体力・運動能力・フィジカル等がある。この類義語とのニュアンスの対比でいえば、体力といった場合、遅筋肉・持久力に重点が置かれ、身体能力といった場合、速筋・瞬発力・柔軟性に重点が置かれる。 ひらたくいえば「機敏な大男」といった感じだが、しばしば問題とされるのは、身体能力の高い・低いを個人に当てはめるのではなく、人種・民族のプレーの特徴としてとらえる場合である。「高い身体能力」とされやすいのは黒人・アフリカ系。北方系白人は「体格がいい」「体力がある」で表現される。また「韓国は日本より身体能力が高く・フィジカルが強い」など。統計的にはほんとうにそうなのかもしれないが、こういうことをはっきりすることには“人種差別”への反省から抵抗がある。 |
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