月刊基礎知識
著作権について お問い合わせ バックナンバーへ
2005年07月号
ブロイラー気分で猛暑ニッポンを愉しむ特集
Topics Topics

「お食餌の時間」 というコラム

「お食餌の時間」 というコラム 日本人は、世界で最も味覚の優れた民族でしょう。それは、東京にあらゆる種類のレストラン、料理店が集まっていることを見ればわかります。本国からの出稼ぎの人たちが相手では限界がありますし、単なる物珍しさだけでは、その国の一般消費者を相手にして、これだけ多種多様な料理の店がやっていけるものではありません。日本人は、子どもの頃から食べ慣れた味でなくとも、世界各国の民族料理の味をきちんと評価し、楽しむ能力を持っています。だから、味がよくて値段がリーズナブルであれば、どんな国の料理の店でもやっていけるというわけです。そんな東京は、世界の味の首都の名に恥じないと言ってよいでしょう。そして、他人と比較しようもないので自覚もないという話ではありますが、実は日本人は、日々の食事の快感度が高いという、おトクな特徴を持った民族なんですね。ところが、いわゆる「食のアメリカ化」によって、静かに静かに日本の「食」の崩壊が進んできています。この長引く不況の影響は、コストカットの圧力と新規参入による競争の激化という形で「食」の領域にも大きな波となって押し寄せ、街角の定食屋は次々と駆逐され、「パッと見」こぎれいで値段は安いけど、全てが人工的で画一的なチェーン店で街は埋め尽くされつつあります。そんな店でブロイラーをついばむ我々自身が、ブロイラーと化しつつある最近の「食」の事情に、今回は目を向けてみました。

イラストレーション・下谷二助

執筆者:土屋彰久
Topics

最近話題の「指数」のお話

最近話題の「指数」のお話 よく耳にする「○○指数」ですが、広辞苑第五版によると指数とは「ある事象の性質や程度を示す指標として、特定の方式で表した数値」とあります。身近な例でいえば洗濯指数や不快指数などがそれにあたりますが、だいたいの程度を想像するのにとても重宝しているのではないでしょうか。さて、今回はそんな指数のお話を。

著者:白鳥 敬

言葉遊びシリーズ「日本語・根ほり葉ほり」

言葉遊びシリーズ「日本語・根ほり葉ほり」 言葉の持つマジックはときに世界をも変える。5月号に引き続き今回も私の周辺で使われている気になる言葉を拾い集めて掘り返してみた。ひょっとすると私だけが使っている言葉もあるかもしれないし、中には、言い掛かりと言われそうな話もある。そこは、堅いことを言わずに笑い飛ばして付き合って頂きたい。

執筆者:三木邦裕
Topics

夏休みスペッシャル! 「がむばれ・ニツポン!!」

夏休みスペッシャル! 「がむばれ・ニツポン!!」 まあ、毎度のことですが、モントリオールの水泳世界選手権見ていてつくづく思いました。日本人て、というか、日本のメディアって、ほんとメダルが好きですねー。メダル取ったとなると、アナウンサーやゲストの皆さん、途端に声がでかくなったり、声がうわずったり、さらには裏返ったり、はたまた息が荒くなったりしますからね。でも、それを見ていて、おいおい見苦しいぞ、という電話もそうそうかかってくるわけではないようですので、やはり、日本人は基本的にメダルが好きということなんでしょう。そんな日本を見舞った、悲しさ爆発のニュースは、野球、ソフトボールのオリンピック競技落ちでした。まあ、客観的に見れば仕方ないことでしょう。だって、世界的に見て競技人口が一部の国に偏っていますし、そもそも用具や設備に金がかかりすぎますからね。ただ、どちらも日本にとってはメダルが有望な競技であるために、競技関係者は当然ながら、メディアの落胆はひとしおだったようです。そこで提案です。そんなにメダルが欲しいのなら、メダルの数を増やしましょう。そう、メダルの数さえ増やせば、努力しなくてもメダルの獲得シーンは増えます。さあ広告代理店の皆さん、スポンサーから金を掻き集めて、メダルを増やそうじゃありませんか。

イラストレーション・下谷二助

執筆者:土屋彰久
All Right Reserved, Copyright(C) ENCYCLOPEDIA OF CONTEMPORARY WORDS