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サッカーW杯にみる世界の人びとからキーワード
執筆協力 編集工房インデックス

中国人

眠れる巨人/眠れる獅子

中国代表の愛称。スポーツ大国の中国だがW杯は例外で、これまで予選を突破できず、国際大会においても結果を残せなかったために、こうした愛称がつけられてしまった。2002年度のW杯では、過去4度、別々の国を本大会に導いたボラ・ミルチノビッチを監督に迎え、念願の初出場を果たした。というより「眠れる××」というのは19世紀以来、他国の後塵を拝することが多かった中国への定冠詞だった。今さらいうことではないが、侮ってはならない。眠ってなんかいないのだ。

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中華思想

特に中国で、自国の文化を最高のものとし、周辺の文化を蔑視する考え方。戦国から秦漢時代にかけて形成された。儒教では、天子が徳によって民を教化することを理想とし、周辺の地域もいずれは王化の及ぶ対象であると考える。したがって、「対等の国」という観念は存在しない。19世紀までは名実共に「中華」であったのだが、その後がどうもいけなかった。しかし今後どうなることだろう。中国人は世界最大の人口と知恵と労働力と広い国土をもっているから。

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胡同(フートン)

路地・横丁の意。元代から続く、北京庶民の住宅街。中庭を囲んで、四棟の家屋が東西南北に配置されるのが北京の伝統的な平屋造りで、この様式を「四合院」という。1300〜6000あるといわれている胡同だが、近年、特に2008年の北京五輪にむけた開発で、史上空前の規模で取り壊しが進められている。

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毛沢東

1893-1976。湖南省の農村に生まれる。1921年の中国共産党創立大会に参加。1935年、党内の指導権を確立し、延安を根拠地に抗日戦争に勝利。1949年、中華人民共和国を建国、政府主席に。全中国農民の人民公社化などを断行したが挫折。1959年には国家主席を退くが、1965年から文化大革命を発動させた。今日、中国は彼の理想とした体制とは必ずしも同じ方向を歩んではいないが、いまでも彼は近現代中国における最大の人物である。

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