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植西聰のコツシリーズ

おもてなしのコツ

仕事に効く
おもてなしのコツ
「禅の言葉」が教える95の気遣い
  • 通常販売
  • 植西 聰
  • なぜ、あの人はだれからも好かれるのか?
    できる人は知っている!「禅」に学ぶ人づきあいの極意をわかりやすく解説。
    「上手なおもてなし」を知れば、あなたの人生が変わります。

    ◆本書は原稿の一部を公開しています。お読みいただく方はこちらをClickしてください。→ 「試し読みサービス」へ

  • 定価 1,320 円(本体 1,200 円 + 税)
    四六 判/ 224ページ
    2014年09月03日 発行
    ISBN 978-4-426-11837-2
  • *ご注意 発行年月日は奥付表記のものです。実際の発売日とは異なります。
  •   
◇大ベストセラー『折れない心をつくるたった1つの習慣』著者・最新刊!
 
◆本書「まえがき」より
「おもてなし」という言葉には、「裏表がない」という意味があると聞いたことがあります。
つまり、何かずるい考えを隠したり、イヤらしい下心を持つのではなく、「正直に、誠実に、心から大切な人を迎える」ということです。
そのような「おもてなしの心」を昔から大切にしてきたのが、日本という国なのです。
旅館など接客やサービスを仕事としているところはもちろん、一般家庭や、ご近所の人たちとのつき合いの場においても、この「おもてなしの心」が浸透しているのが、この日本という国なのです。
ですから日本は「おもてなしの国」とも呼ばれるのでしょう。
 
では、この「おもてなしの心」の大本は何だったのでしょう。
古くから日本に伝えられてきた「おもてなしの心」の源は、どこにあるのでしょうか。
私は、「おもてなしの心」の大本、源にあるのは「禅の教え」ではないかと思っています。
 
仏教の一つの宗派である「禅」と「おもてなし」の、どこに関係があるのだろうと不思議に思われる人もいるかもしれません。
しかし、「禅の教え」には、まさにおもてなしが大切にする「正直」「誠実」「心」という精神が満ちているのです。
この「禅の教え」に着目して、それを積極的に取り入れていったのは、千利休が始めた茶道、茶の湯でした。
本文の中でも紹介しますが、「利休」という名も、「名利共に休す」という禅語からつけられたものです。
この禅語には、「名誉を得たい、利益を欲しい、という心を捨て去って、純真な心を取り戻す」という意味があります。
「禅が教えるそのような純真な心を、茶の湯で人をもてなす際のモットーにしていきたい」という思いが、この「利休」という名前にはこめられているのです。
以来、千利休が創始した茶の湯から「禅の教えを生かしたおもてなしの心」が広まり、また伝えられてきたのではないでしょうか。
 
そこで本書では、「禅の教え」の中にある「おもてなしの心」を再確認することにしたのです。
改めて「禅の教え」を確認することで、さらに日本のおもてなし文化は向上し、日本人はおもてなし上手になっていくだろうと思えたからです。
 
おもてなしには三つの要素があると言われています。
「物」と「技」と「心」です。
「物」とは、お料理やお土産といったものです。
「技」とは、礼儀作法や言葉遣いといったものです。
「心」とは、「あなたとのご縁を大切にしていきたい」という思いです。
この三つの要素がうまく一体になってこそ、いいおもてなしができるのです。
 
ただし「禅の教えを生かしたおもてなし」で、もっとも強調したいのは「心」です。
「禅の教え」は、まさにこの「おもてなしの心」を育て養うために役立つものだからです。
 

著者紹介

植西 聰

心理カウンセラー。東京都出身。学習院高等科、同大学卒業後、資生堂に勤務。独立後、「心理学」「東洋思想」「ニューソート哲学」などに基づいた人生論の研究に従事。1986年(昭和61年)、『成心学』理論を確立し、著述活動を開始。1995年(平成7年)、「産業カウンセラー」(労働大臣認定)を取得

目次

第1章 「心から心に通じていくもの」を大切にする
第2章 人と共に過ごす「この時」を大切にする
第3章 無心となって人に会い、無心となって人をもてなす
第4章 できる限りの心をこめる
第5章 静かな心の交流を感知しあう
第6章 心と心のふれ合いを大切にする
第7章 美しい自然を生かしたおもてなしをする
第8章 自分らしく相手の心を魅了する
第9章 ひと言の挨拶、一杯のお茶に心をこめる

 

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