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身近な人の介護で心がいきづまったら読む本

身近な人の介護で心がいきづまったら読む本
  • 通常販売
  • 監修 /  高室 成幸
    監修 /  鈩 裕和
  • 本書は介護に携わる医師と専門家が共同で手がけた介護者の「心の処方箋」。誌上カウンセリングとケアプランで解決策を提示。

  • 定価 1,650 円(本体 1,500 円 + 税)
    A5 判/ 192ページ
    2019年07月27日 発行
    ISBN 978-4-426-12566-0
  • *ご注意 発行年月日は奥付表記のものです。実際の発売日とは異なります。
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「介護うつ」にならないために

本書は、日常から介護に携わっている医師と、介護関係者への研修を行っている専門家が共同で手がけた介護者のための「心の処方箋」ともいえるものです。誌上カウンセリングとケアプランで解決策を提供し、介護者自身のヘルスケアを説いています。
「介護は一人でやらなくてもいい」。介護者自身が一人で抱え込むことなく楽な気持ちで介護に臨むよう心がけていきたいと、本書の監修者はアドバイスしています。

著者紹介

監修 /  高室 成幸 (たかむろ しげゆき)

1958年京都生まれ。日本福祉大学社会福祉学部卒。ケアタウン総合研究所代表。
介護支援専門員や地域包括支援センター職員・施設の管理者層から民生児童委員まで幅広い層を対象に研修を行い、「わかりやすく元気がわいてくる講師」として高い評価を得ている。著書・監修書は50冊近くに及び、雑誌の連載も多い。
日本ケアマネジメント学会所属。

監修 /  鈩 裕和 (たたら ひろかず)

島根県松江市出身。医療法人つくしんぼ会(東京都板橋区)理事長、医師。
外来診療から訪問医療介護、さらに在宅看取りまで連続したサービスを提供できる医療機関として「つくしんぼ会」を平成8年に設立した。職種間の垣根を取り払い自由闊達に議論できる環境作りに努め、討議の下、治療介護計画を立案し、協調して介入する体制になっている。日常診療では患者に生き様、死に様の希望をさりげなく問いかけ、実現可能な形で寄り添うスタイルをとっている。押し付けの医療にならないよう配慮し、薬物治療に依存しないのが信条。

目次

第1章 介護に疲れた? 心の相談室
     介護に疲れ切ってしまう前に
    心の相談室① もともと義理の母が大嫌い。認知症でも介護する気になれません!
    心の相談室② ヘルパーさんのように上手に介護できません。仕事との両立もうまくいかず、無力感にさいなまれます
    心の相談室③ 最近、笑えない自分に気づき、ついアルコールに手が伸びます。私の人生どうなっちゃうのかな
    心の相談室④ 苦しいのは自分ばかり。子どもたちや身内にも本音が言えなくて苦しんでいます
    心の相談室⑤ 母親を介護するために会社を退職。最高の選択と思ったら、今度は2人で引きこもり状態です
    心の相談室⑥ 認知症の義父は失火と徘徊がひどくなり、妻が泊まり込み。2カ月前から不眠症になり、心配です
    心の相談室⑦ 私自身が更年期。イライラや憂うつな気分で、介護でうまくいかないと義母に当たってしまいます
    心の相談室⑧ あんなに尊敬していた父が認知症。尿臭と便臭の部屋。ギャップに戸惑うばかりです
    心の相談室⑨ 夫は自分の親なのに、仕事があるからと介護は私任せ。兄夫婦は口は出しても手助けなし。私、キレそうです
    心の相談室⑩ 認知症で徘徊する妻を叩いてしまいました。忍耐力も限界。エスカレートしそうで心配です
    心の相談室⑪ 母を介護したくても、気持ちが沈んでできません。いつまで続くのか、死にたくなります 

第2章 あなたは何に疲れているのですか?
    ●疲れの原因
    「介護疲れ」の原因はストレスです
    まじめな人ほど、疲れを感じます
    身近な人の介護ほど、つらいのが普通です
    自分を犠牲にするのが「よい介護」ではありません
    期待に応えようと、がんばりすぎていませんか?
    介護中心で、生活リズムが乱れていませんか?
    ひとりで介護をかかえこんでいませんか?
    他人のことばにふり回されていませんか?
    「介護に終わりはない」と悲観していませんか?
    男性の介護者に多い疲れ―「相談できない」
    女性の介護者に多い疲れ―「完璧を求められる」

第3章 介護でいきづまった心を軽くする方法
    ●本人の疲れ
    自分の考え方のパターンを知りましょう
    自分の気持ちと向き合ってみましょう
    ストレスから逃げることも大切です
    「ベスト」ではなく「ベター」をめざす
    ものの見方を少しだけかえてみましょう
    社会とのつながりを保ちましょう
    ときにはグチをこぼしましょう
    介護用品を上手に活用しましょう
    介護保険制度を利用しましょう
    体をほぐしてリラックスしてみましょう
    ●主たる介護者へのサポート
    主たる介護者への感謝とねぎらいを忘れない
    主たる介護者の「だいじょうぶ」を真に受けない
    周囲の人も当事者意識をもち続けましょう
    介護者を批判するのはやめましょう

第4章 「うつ気分」にならないために、なったとき
    ●ストレスの基礎知識
    最近、気分がすぐれないのはどうして
    ストレスは体にでる
    コミュニケーション下手はストレスを受けやすい
        介護が原因でうつ気分になるときの特徴
    こんな兆候があればストレスがたまっているのかも
    ストレスをためやすい人ためにくい人
    介護疲れは3段階で悪化する
    ●うつ気分からの脱却
    自分の性格を知れば対処がしやすい
    「演じること」で気分が明るくなることがある
    行動をいつもと変えてみる対処法
    生活の中に小さな喜びをみつける
    大きなことより、今できることから
    音楽は心をホッとさせる効果がある
    心身をゆっくり休ませる入浴が効果的
    プラス思考でストレスを解消しよう
    笑ってストレスさようなら

第5章 ストレス解消に役立つ介護者自身のヘルスケア
    ●介護世代の体
    介護する世代の体の特徴
    介護する世代に多い病気の対策
    ●食事
    ストレス解消に役立つおいしい食事
    ストレスが軽減できる栄養素をとる
    アルコールと上手につき合う方法
    ●適度な運動
    気軽にできて効果のあるウォーキング
    ストレッチ体操で心もリラックス 
    筋力トレーニングで若さを維持
    ●不眠対策
    介護者に多い不眠の悩み
    睡眠のしくみをよく知ろう
    快適に眠るための生活習慣
    睡眠を確保するために介護保険を利用する

第6章 相手の気持ちがわかればストレスはたまらない
    ●高齢者の体と心
    加齢による体の変化を受け入れる
    加齢による心の変化を受け入れる
    ●高齢者との接し方
    プライドを傷つけない接し方を心がける
    「してあげている」という態度は厳禁
    「聞き流す」ことも必要
    何でも「認知症」に結びつけない
    行動の前にことばで知らせる
     先回りして世話をしすぎない
        ●認知症の介護
        認知症の人との接し方の基本
        認知症を知ることでストレスを軽くする
     認知症になった家族を受け入れるまで

第7章 介護を楽にするケアプラン8事例
    中途半端が嫌いなせいか、弟夫婦には任せられません
    3カ月前から不眠が続き、肩こりもひどく、眠れません
    朝から酒を飲むアルコール依存症の夫の世話にうんざり
    妻がいなくなることを考えると気持ちがふさぎます
    私は父の介護のために生きているんやない、と正直そう思います
    短気な父が認知症の母を殴っているのではないかと心配です
    きつい言い方の義母と介護に非協力的な夫にもう限界!!
    介護に加えて仕事も不安定。独身なので先々が心配です

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