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あやかりネーミングでチャンスを狙え!

その他のあやかりモノ

幸福のアラビア/砂漠のマンハッタン

灼熱の砂漠が広がるアラビア半島において、雨と豊かな緑に恵まれた国、イエメン。日本の1.5倍の面積に1900万人という人口。2000年も前、東西を結ぶ交易ルートの要衝として大いに繁栄し、古代ローマ人の人々がこの一帯を幸福のアラビアと呼んだ。隣接するサウジアラビアやオマーンのように石油が産出されず、近代化の波に乗らなかったがゆえに保たれた歴史ある町並みと素朴な国民性が今も幸福のアラビアの名を過去のものにしていない。世界遺産でもあるシバームの旧城壁都市は、泥で作られた地上30m、8階建ての高層住宅が500棟近くもひしめき合い、「砂漠のマンハッタン」といわれる。

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アフリカのベニス

マリ第2の都市モプティは、ニジェール川とバニ川が合流する位置にあり、アフリカのベニスと呼ばれる。砂漠から南下するラクダのキャラバン隊と南からピローグと呼ばれる細長い木舟で来る人々が出会い、岩塩や穀物の中継地として繁栄した。今もニジェール川とバニ川をピローグに乗って遊覧することができる。

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シベリアのパリ

ロシアのイルクーツクは、バイカル湖西岸内陸にあり、美しい町並みからシベリアのパリと呼ばれる。1652年に建設された要塞から始まったとされる街の歴史は古く、独特の建築様式を持った石造りの建物や、木彫で装飾された木造建築が多くみられる。また19世紀前半のデカブリストの乱によって流刑されてきたロシア貴族たちによる、ヨーロッパの影響を受けた建築物も美しい町並みを形成する要因である。

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アフリカの真珠

ウガンダはイギリスの元首相チャーチルによって「地上の楽園」「アフリカの真珠」と呼ばれた緑豊かな赤道直下の国。砂漠や乾燥というアフリカのイメージと異なり、ビクトリア湖に恵まれた、一年中果物や野菜の取れる豊かな国である。

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リアル北斗の拳

いまや世界一とも言われる治安の悪さから「リアル北斗の拳」とバックパッカーにありがたくない名を付けられているのが南アフリカ共和国のヨハネスブルク。1994年のアパルトヘイト廃止以降、人種隔離政策はなくなっても職の見つからない貧困層が市街地へ移住し、富裕層が近郊に移住したため、強盗や殺人の横行する危険な街となった。昼間でも街を歩くのは危険で、ホテルも送迎を行わなければ客がたどり着けないほど。南アフリカは、2010年のワールドカップ開催地に決定しており、ヨハネスブルクには決勝選が予定されているスタジアムがあるが、治安の悪さに加えて、交通機関や宿泊施設の欠如なども不安材料として取り上げられている。

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東洋のモナリザ

カンボジアのヒンドゥー教寺院、バンテアイ・スレイにあるデヴァダー像は東洋のモナリザと呼ばれる。967年に建立された「女の砦」という意味のバンテアイ・スレイにおいて、赤色の寺院の壁面を飾る気品のある微笑みの女神像は、かつてフランスの作家アンドレ・マルローがその美しさに魅せられ、国外に持ち出そうとして逮捕されたという話でも有名。

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通天閣

大阪市浪速区の新世界と呼ばれる一角にそびえる高さ103mのタワーは、大阪のシンボル。1912年にエッフェル塔と凱旋門を模して、凱旋門の上にエッフェル塔を建てたような高さ64mの塔が建てられた。現在のものは戦後1956年に再建された2代目。5階の展望台には、合格祈願・縁結びなどあらゆる願いを聞いてくれる幸福の神様・ビリケン像などがある。設計者の内藤多仲は東京タワーも手がけた。通天閣といえばネオンだが、現在改装中であり、2006年10月に新しく点灯された。

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モヤイ像

東京渋谷の名物といえばハチ公とモヤイ像。イースター島のモアイ像を模して作られたモヤイ像は、1980年に新島の東京都移管100年を記念して新島から渋谷区へ贈られた。新島特産の坑火石で作られており、モヤイは新島の言葉で共同作業をするという意味がある。新島には「モヤイの丘」など多数のモヤイ像がある。青森県深浦町にもテレビ番組がきっかけで運ばれたモヤイ像があり、観光スポットとなっている。

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小便小僧

世界でもっとも愛され、世界中に広まった銅像が小便小僧。もともとは1619年にベルギーのブリュッセルに建てられ像が本家本元。誕生の由来には諸説あり、フランス軍に包囲された時、敵を侮って木の上から小便をかけたという説や、魔女が入口におしっこをした子を石に変えてしまったという説、爆弾をおしっこで消し止めたという説などさまざま。東京ではJR浜松町駅の小便小僧が有名で、季節によってボランティアによって衣替えをしてもらっている。

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