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病気に関する単位と数値◆JCS Japan Coma Scale2007年の春ごろ、現役の大臣が自殺して大きなニュースになりました。収容された病院の記者会見でお医者さんは、「意識レベル300」という言葉を使っていました。この300というのはどういう状態でしょうか。 意識レベルを表す指標として、日本国内では、JCSが使われています。意識レベルを、「3.刺激しても覚醒しない」「2.刺激すると覚醒する」「1.覚醒している」の3段階にわけ、さらに、それぞれを覚醒のレベルによって3段階に分けています。「3.刺激しても覚醒しない」のうち最も重いのが意識レベル300で「全く動かない」状態。次いで意識レベル200で「手足を少し動かしたり顔をしかめたりする」状態。3項目が、意識レベル100で「はらいのける動作をする」となっています。 同様に、2項は、30、20、10の3段階に、3項は、3、2、1の3段階に分類されています。一番軽い意識レベル1では、「だいたい意識清明だが、今ひとつはっきりしない」という状態です(定義は自治医科大学のHPの記述を引用)。 ◆GCS Glasgow Coma ScaleJCSに対し、こちらは国際的に使われている意識レベルの指標。「1.開眼」「2.言語反応」「3.運動反応」の三つについて、程度に応じて、それぞれ1から4または6までのスコアをつけて、それを合計して意識レベルを表しています。レベル15(最高点)は正常、レベル3はまったく意識のない状態(定義は自治医科大学のHPの記述を引用)。 ◆罹患率 incidence rate4月から5月にかけ、大学生の間ではしかが流行しました。これは、はしかに対する免疫のない学生が増えているのが原因といいます。罹患率とは、病気を発症した人が、1年または1カ月に単位人口あたりどれだけかを表す数字。発病率と同じ。「人口10万人あたりいくつ」のように表します。 ◆死亡率 Mortalityある病気によって1年間に死亡する人の数の単位人口(10万人)あたりの割合。日本の総人口1億2774万人のうち、ある病気による死亡者が15万人であれば、 15万/12774万×10万=117 で、ある病気による死亡率は10万人あたり117となります。 ◆PMI Proportional Mortality Indicator年齢で分類した死亡者の割合を表す単位。死亡者総数のうち50歳以上の占める割合をPMI50と表します。PMI50が大きいほど、若い世代の死亡者が少ないということになります。日本のPMI50は93.3%(1999年)。 ◆有病率 Prevalence一定期間の人口1000人に対する病気になっている人の割合をいう。計算式は以下の通り。 (ある時点における有病者数/人口)×1000」 ◆致死率 case-fatality rate一定期間のある病気の患者数に占めるその病気での死亡者数を言います。致命率ともいいう。
◆喫煙指数/ブリンクマン指数これまでに吸ったたばこの総本数から割り出した指数。ブリンクマン指数ともいう。「1日の平均喫煙本数×喫煙年数」で表される。毎日10本吸う生活を10年続けていると、喫煙指数は、100となります。喫煙指数が400になると肺癌になる危険性が高まり、1200を超えると喉頭がんになる可能性が出てきます。たばこをやめることができないのなら、せめて1日の喫煙本数を減らしたいものです。 ◆感染症の分類感染症法によると、感染症は症状の重さによって、1類感染症から5類感染症まで五つの分類されています。1類は危険性が極めて高い感染症で、エボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱、ペスト、マールブルグ病、ラッサ熱、SARS、痘そう。2類は、危険性が高い感染症で、コレラ、腸チフス、細菌性赤痢、ジフテリアなど。3類は、感染力が弱いが、特定の業種の間で広がる可能性の高いもので、腸管出血性大腸菌感染症。4類は、動物・食物を通して感染する感染症で、狂犬病、日本脳炎、マラリアなど。5類は、ヤコブ病、チシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症をはじめ、梅毒などの性病が指定されています。 ◆感染症の致死率9.11テロの後、アメリカでは政府機関に炭疸菌が送りつけられるなど、バイオテロが心配されています。炭疽菌の致死率は、肺炭疽の場合90〜100%ですので、ほぼ完全に・・・。エボラ出血熱の致死率は50〜90%。クリミア・コンゴ出血熱の致死率は15〜30%、SARSの致死率は14〜15%とされています。 |
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