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自然の中にある量と数値のランキング
著者 白鳥 敬

自然の中にある量と数値のランキング

海面より低い場所ランキング

海面より低い窪地のことをアチということがあります。アチは、凹ち(おうち)からきた言葉といわれています。世界でもっとも低い場所第1位はイスラエルとヨルダンの国境にある死海で海抜−400m、第2位はイスラエルとシリア国境にあるガリラヤ湖で−209m、第3位はアフリカ北東部にあるジブチのアッサル湖の−174mです(いずれも湖面の高さ。数値は『理科年表2007年版』より引用)。

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深い海ランキング

海の平均深度を比べてみましょう。深さ第1位は太平洋で4188m、第2位はインド洋で3872m、第3位は大西洋で3736mです。ちなみに日本海の平均深度は1667mです(『理科年表2007年版』より引用)。

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浅い海ランキング

海の平均深度の浅い海のランキングです。浅さ第1位はペルシャ湾で100m、第2位はバルト海で101m、第3位は黄海と東シナ海の272mです(『理科年表2007年版』より引用)。

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海溝の深さランキング

海溝とは海底の溝状の場所で、深さ6000m以上のものをいいます。海溝はプレートが沈み込んでいる場所で、周辺は地震の巣となっています。深さ第1位はマリアナ海溝で10920m、第2位はトンガ海溝で10800m、第3位はフィリピン海溝で10057mです。日本に近い海溝では、伊豆・小笠原海溝が9780m、三陸沖の日本海溝が8020mです(『理科年表2007年版』より引用)。

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潮流の速さランキング

海面の高さは、月の引力のため、高くなったり低くなったりを繰り返しています。高いときを大潮、低いときを小潮といいます。この潮の流れが海峡など狭いところを通るとき、流れが速くなります。日本国内の潮流ランキング第1位は鳴門海峡で10.5ノット(秒速5.4m)、第2位は来島海峡で9.7ノット(秒速5m)、第3位は関門海峡で8.5ノット(毎秒4.4m)です(ともに最大大潮時の速さ)。さすがに渦潮のできる鳴門海峡の潮流は速いですね。

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動物の長寿ランキング

動物の寿命については、いろいろな研究、いろいろな観察結果が報告されていて、よくわかりませんが、『理科年表』によれば、脊椎動物の記録された長寿のランキング第1位はチョウザメの152年、第2位はウナギで88年、第3位はアフリカゾウ、インドゾウの80年となっています。日本では長寿の代名詞になっているカメですが、さすがに万年は生きることは不可能で、ゾウガメで177年くらいというデータがあります。ところで、人間の寿命を超える寿命は、どうやって確認しているのでしょうか。

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無脊椎動物の寿命ランキング

無脊椎動物の最大寿命の第1位は寄生虫の仲間で17〜35年。第2位はウメボシイソギンチャクで15年、第3位がナマコで10年以上となっています。寄生虫の長寿命ぶりには驚きます。ちなみによく知られた生き物では、タコが2年、イエバエが76日、ミジンコは108日だそうです。

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年齢による臓器の重さの変化ランキング/臓器指数

(臓器の重さ÷体重)×1000で表したものを臓器指数といいます。臓器指数は年齢とともに変わりますが、変化の度合いは各臓器によって違っています。男性の25〜40歳までの青壮年世代が90〜99歳の老年世代になるまでの間で、主要な臓器の臓器指数が変化する割合の大きさについてのランキングを出してみました。第1位が心臓で23%プラス、第2位は肝臓で21%マイナス、第3位が右の腎臓で6%マイナス。ちなみに脳の臓器指数は、青壮年から老年になると5%プラスです。

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オゾンホール面積の大きさランキング

1980年頃から南極上空のオゾン層でオゾン濃度が少なくなる現象が観測されています。このオゾンが少なくなったところをオゾンホールといいます。オゾン層は紫外線に対するバリアの役目を果たしており、オゾンホールができると地上に降り注ぐ紫外線の量が増えますから生体に影響がでます。さて、79年から2006年までの観測データのうち、オゾンホール面積第1位は00年の3021万km2、第2位は03年の2917万km2、第3位は1998年の2818万km2です。ちなみに、79年はわずか114万km2でした。

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神経の伝達速度

これについてはランキングが作りにくいのですが、おもしろいのでデータだけを書いておきます。人間の運動神経のうち尺骨神経(腕の神経)の伝達速度は、18歳から32歳で毎秒57.94m、60歳から74歳で毎秒54.69m、70歳から89歳で毎秒50.38mとなっています。加齢とともに運動神経が鈍ってくることがよく理解できますね。ちなみに、ネコの運動神経の伝達速度は、毎秒80mから110mだそうです。落ちるときにちゃんと足から着地できるのはこの速さのおかげなのですね。

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