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こんな指数からあんな指数まで、というお話
著者 白鳥 敬

こんな指数からあんな指数まで、というお話

色指数  color index

火成岩などの岩石中に、かんらん石、輝石、角閃石、黒雲母などの有色鉱物が占める割合を体積パーセントで表したもの。色指数が高いと黒く見え、低いと白く見える。岩石の色指数によって、火山の構造や成因がわかる。

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暖かさの指数/寒さの指数  warm index/cold index

植物分布の限界を示す指標。「暖かさの指数」(W.I.)は、平均気温が5℃以上の月の平均気温から5℃を引いた数字を年間で積算したもの。「寒さの指数」(C.I.)は、平均気温5℃以下の月の5℃との気温差を年間で積算したものにマイナス記号をつけて表示したもの。温帯の植物は、W.I.=100〜180、C.I.=-10以上。

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ケッペン指数(k)

乾湿度指数のひとつ。植物の分布に影響を与える土壌の乾湿度は、降水量と気温によって変化する水分の蒸発量によって決まる。ケッペン指数(k)は、年平均気温:T[℃]、年降水量:P[mm]として、年間を通して雨が多い地域では K=P/2(T+7)、夏に雨が多い地域ではK=P/2(T+14)、冬に雨が多い地域では、K=P/2Tで計算する。ケッペン指数20以上は、森林地帯、ケッペン指数20〜10はステップ地帯、ケッペン指数10以下が砂漠地帯。

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作況指数

作物の作柄の度合いを示す指数。(10アール当りの予想収量÷10アール当りの平年収量)×100、で計算。指数は、106以上が「良」、102〜105は「やや良」、99〜101は「平年並み」、95〜98が「やや不良」、91〜94以下が「不良」、90以下は著しい不良。昭和元年から水稲の作況指数のデータが残っており、記録が残っているうちで最高が昭和8年の120、最低が昭和20年の67。(農水省 収穫量累年統計より)

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カウプ指数  Kaup Index

乳幼児の栄養状態をあらわす指数。カウプ指数=(体重[g]÷身長[cm]の2乗)×10。年齢によって判定基準が異なる。1才時の場合は、14.5以下はやせすぎ、15.5以下はやせ気味、17.5以下は普通、19.5以下は太りぎみ、19.5以上は、太りすぎ。この指数は、あくまでも乳幼児の体格の目安で、年齢によって基準値が異なる。

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ローレル指数  Rohrer Index

児童の発育状況の目安となる指標。ローレル指数=(体重[kg]÷身長[cm]の3乗)×10の7乗。100以下は「やせすぎ」、101から115は「やせ気味」、116から144は「普通」、145から159は「太り気味」、160以上は「太りすぎ」。中学生以上では適用できない。

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ベルベック指数/ピネー指数/ピルケ指数/ボディマス指数

ベルベック指数/ピネー指数/ピルケ指数は、体のバランスを表す体格指数。この他にも、体格指数として、世界中でいろんな計算方法が考案されており、その数は数10種類以上。最近は、主に、ボディマス指数が使われる。ボディマス指数(Body Math Index)とはBMIと略称される。体重[kg]÷身長[m]の2乗。体重70kg、身長175cmなら、BMIは22.8。20未満:やせすぎ。20-25未満:標準。25-40未満:肥満。40以上:超肥満。

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頭指数  Cranial Index

人類学や解剖学で、頭部の計測・分類で用いる指数。頭部の最大長・最大幅・高さから決められる。頭指数の一つである「頭長幅指数」は最大幅を最大長で割った数値。欧米には長頭型が多く、アジアや日本には短頭型が多い。日本人では、関西にとくに短頭型が多いという。

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老年人口指数/老年化指数

老年人口指数は、生産年齢人口(15〜64歳人口)に対する老年人口(65歳以上人口)の割合。老年人口指数=老年人口÷生産年齢人口×100。老年化指数は、老年人口と年少人口の割合を示す。老年人口指数よりも、明瞭に老年化の度合いがわかる。老年化指数=老年人口÷年少人口×100。

老年人口指数の全国平均は、平成15年で28.5。老年化指数の全国平均は、平成15年で135。

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火山爆発指数/VEI  Volcanic Explosivity Index

火山の噴火の規模を示す指数。噴出物の体積によって、VEI0からVEI8の9段階に分類される。VEI0は1000m3 以上10000m3 未満、VEI1は1万m3 まで、VEI2が100万m3 まで、VEI3が0.1km3 未満、VEI4が1km3 未満、VEI5が10km3 未満、VEI6が100km3 未満、VEI7が1000km3 未満、VEI8が1000km3 以上となっている。

階級の名称は、VEI0は「非爆発的噴火」、VEI1は「小規模」、VEI2は「中規模」、VEI3は「やや大規模」、VEI4は「大規模」、VEI5は「非常に大規模」となっている。ハワイのキラウエア火山はVEI0、1980年のセントヘレンズ山の噴火はVEI5。

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