月刊基礎知識
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嗚呼、幻の南セントレア市
執筆者 土屋彰久

プラスαの基礎知識

特別区

1981年本誌掲載。以下、

都の区。現在、都は東京だけであるから、東京都の23区が該当する。原則として市と同様の取扱いを受けるが、公選法、地方自治法などで別個の取扱いを受けている。特別区の区長については、戦後一時期を除いて区議会が都知事の同意を得て選任する方法がとられてきた。しかし、1974(昭和49)年の地方自治法改正に伴い、75年4月からは区長公選が復活したうえ、多くの事務事業が都から特別区に移管された。

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三位一体

三位一体というのは、元々、キリスト教(カトリック)の根本教義として有名ですが、日本のように、和洋中の料理も文化も混在している国では、様々な「三位一体」のネタが見られます。

まず、よく聞く「心・技・体」、これはスポーツの三位一体ですね。また、教育の世界では、「徳育知育体育」の三位一体も言われます。また、仏教の世界にも「仏・法・僧」というものがあります。また中国では、「天の時は地の利に如かず、地の利は人の和に如かず」の「天・地・人」もそうですし、道教の「道・気・神」も三位一体です。

またまたまたまたと続きましたが、まだまだ世の中には、色々な三位一体があると思います。さしずめ、料理の三位一体なら、「火・塩・刀」なんてところでしょうか。

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キリスト教の三位一体説

元祖とも言えるカトリックの三位一体説ですが、これは、「父なる神:エホバ」と「子なる神・イエス」と「聖霊」は、そもそもは一体であるものの三つの側面であるという教義です。ただし、この三位一体説というのは、イエス本人が説いたわけではなく、後世の一教派、アナスタシウス派が教義としたものです。

アナスタシウス派は、権力闘争に勝ち抜くことでローマの国教としてのキリスト教の地位を固め、以後、アリウス派などの他派を異端として排斥し、「ローマの正統=ローマン・カトリック」を名乗るようになります。ちなみに、アリウス派は最初からカトリックと異なりますが、プロテスタントは、元はカトリックから出ているので、同じ三位一体説を受け継いでいます。

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アリウス派

主唱者はアレクサンドリアの司祭・アリウス。アナスタシウス派が、ニケーア公会議でローマの正統なる国教として認められるまで、覇を競っていた有力な教派で、イエスは神に最も近いが、神の造った人間であるとする聖子従属説を教義としていました。異端とされてローマを追われた後も、ゲルマン民族の間で信仰されていましたが、フランク国王クロビスのカトリックへの改宗などを機に廃れていきました。

しかし最近、大ヒットした海外ミステリーの『ダ・ヴィンチ・コード』のネタに使われたりしたこともあり、若干、関心を集めています。

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