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アテネで期待の10代のキーパーソンからキーワード
 

山田拓朗(やまだ・たくろう)

パラリンピック競泳代表。最年少出場者。

神戸楽泳会

山田が所属する水泳チーム。神戸市障害者スポーツ協会が主催する水泳教室の卒業生を中心に結成されており、メンバーは小学生から70歳代までと幅広い。神戸市中央区の市民福祉交流センタープールを練習場所に、障害者も健常者も一緒に練習しており、それによって障害者のレベルは向上し、国際大会にも多く出場する実績あるチームになっている。

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13歳のハローワーク

日本史上最年少の13歳でパラリンピックに出場する山田。13歳といえば、2003年のベストセラーが村上龍の「13歳のハローワーク」。「好奇心」を入り口に、デザイナー、獣医、自衛官、臨床心理士、スタイリストなど500以上の仕事を紹介し、現代の日本の雇用の現状を網羅した仕事の百科全書である。13歳はもちろん、20代30代の社会人にも改めて職業を考える本として読まれ、100万部を超えるベストセラーとなった。

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三田牛

山田の住む兵庫県三田市は三田牛で名高い。六甲山と有馬富士の間にはさまれた立地は、季節がはっきりとして寒暖の差が激しく、水もおいしい土地風土で、伝統のある飼育方法でおいしい「三田牛ブランド」を育てている。

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成田真由美

1970年生まれ。13歳で脊髄炎を発症し、両下肢まひのため車椅子生活に。23歳で水泳を始め、96年パラリンピックアトランタ大会で2種目で金メダル獲得。その後、交通事故、子宮筋腫核出術など入退院を繰り返すが、シドニー大会で7種目すべてでメダルを獲得し(金6個、銀1個)、そのうち5種目で世界新記録という偉業を成し遂げた。

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パラリンピック

4年に1度開催される「世界最高峰の国際障害者スポーツ大会」。“もう一つの”を意味するパラレル(Parallel)とオリンピック(Olympic)を合わせて作られた言葉で、1985年から正式名称になった。1988年のソウル大会から、オリンピックと常に同じ開催地で実施されるようになった。山田の13歳での出場は日本史上最年少。

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フェスピックユース大会

2003年12月、障害のある子供たちへのスポーツの普及を目指してフェスピック連盟が主催し、12歳から19歳を対象に、アジアで初めて開かれた国際ユース大会の名前。水泳、陸上、バドミントン、ボッチャ、卓球の5競技(陸上、水泳、卓球は知的障害者も出場する)に16カ国約300人が参加した。山田拓朗は日本選手団の最年少選手として出場し、自由形2種目で優勝。

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