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よみがえるモノたち(自然・科学)◆2500万年前の細菌の復活 a revived 25-million-year-old bacteria1996年版本誌掲載。以下、
1995年5月、カリフォルニア州立工科大学の微生物学者、ラウル・カノ教授らは、ドミニカ産のこはく中に埋め込まれていたミツバチの腹の中から細菌を抽出し、培養して生き返らせることに成功したと発表した。彼らによると、この細菌はこはくの年代から2500万〜4000万年前に絶滅したバチルス属の細菌の一種であるという。これまでにも、こはくに閉じ込められた大昔の昆虫の死体からDNAが抽出されたり、恐竜の卵の化石からDNAが抽出された例はあるが、今回は単純な生物とはいえ、生きた形で取り出したのは新しい点であると評価されている。 ◆マンモス復活プロジェクト revival project of mammoth1998年版本誌掲載。以下、
約1万年前に絶滅したマンモスを復活させようという、1997年2月に始まった日本・ロシア合同のプロジェクト。同プロジェクトの発案者の後藤和文鹿児島大助教授によると、復活計画の核心は、冷凍マンモスの精子を現生のゾウの卵子に顕微受精させることであるという。77(昭和52)年、北極に近いロシア・マガダン州の発掘現場で約4万年前の子どものマンモスが凍結したままで見つかり、世界中で発見された冷凍マンモスはすでに40頭以上にのぼる。これまでの情報をもとに、97年7月からロシアの永久凍土の下に眠っている冷凍マンモスを見つけ出して発掘を行う。マンモス復活計画は、荒唐無けいな計画に見えるかもしれないが、遺伝子工学や発生学の分野の研究はすさまじい速度で進展しており、何十年か後には復活マンモスが誕生するかもしれない。 ◆東京湾蘇生2002年版掲載。以下、
海上保安庁は2001(平成13)年4月、「海洋環境保全推進本部」を発足させ、東京湾の水質保全に本腰を入れて取り組み始めた。具体的には湾岸の下水道対策で、流入する下水で海がどれほど汚染されているのか、その実態調査を進めている。毎年繰り返される青潮、赤潮による魚介類の大量死。「雨後の湾奥部の大腸菌は通常の200倍」との深刻なデータ。いずれも海の汚染が元凶であり、湾岸3000万人の生活環境に大きく関わる問題だけに早急な「東京湾蘇生」策の実施が望まれる。 ◆タスマニアタイガー復活計画 resurrecting Tasmanian tiger2003年版掲載。以下、
1936年に絶滅したオーストラリアの有袋類タスマニアタイガーを復活させようという計画。シドニーのオーストラリア博物館は、2002年5月、標本から抽出したDNAの複製に世界で初めて成功したと発表した。複製に成功したDNAは今後、近縁種のタスマニアデビルなどの未受精卵に移植され、クローンを作る計画。希少種や絶滅種の復活プロジェクトは世界中で進められているが、絶滅種のDNA複製の成功は大きな前進であるといえる。 ◆アホウドリの復活 increasing the number of short-tailed albatross2004年版掲載。以下、
アホウドリは鳥島への移住が始まった1887(明治20)年以降、ふとん用の羽毛を採取するために乱獲されたため1930(昭和5)年には数十羽に減少し、49年には絶滅宣言が出された。51年に同島で約10羽が再発見され、76年からは東邦大学理学部・長谷川博助教授らによって継続的に保護活動が進められてきた。そのかいあって、2002(平成14)年には、伊豆諸島・鳥島に生息するアホウドリの個体数が1400羽、尖閣諸島では250羽にまで回復した。02年11月、ハワイでアメリカ内務省魚類野生生物保護局の「アホウドリ再生委員会」の第1回会議が開かれ、アホウドリの復活計画が議論された。今後は、アメリカ政府も、アホウドリの復活に積極的にかかわることになる。 |
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