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渡る世間は壁ばかりの用語集
 

その他いろいろな壁

「F」の壁

ギターを習いはじめた人の最大の壁が「F」コードとされる。ギターにはCDEFABC(ドレミファソラシド)というコードがあり、F(もしくはBも)コードを最初は押さえることができずに挫折する人が多いことから、F(もしくはBも)の壁といわれる。

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280馬力の壁

2004年6月、自動車メーカーの業界団体である自動車工業会が、業界の自主規制であった最高出力280馬力としている上限撤廃を国交省に届け出、7月国交省も了承し、撤廃が決定した。この規制は、エンジン出力の他界高性能車で事故が多発したことから、1990(平成2)年に業界の自主ルールとして誕生した。しかし、輸入車には適用ていないため、国内で280馬力を超す輸入車は販売されていたし、海外向けには280馬力を超える国産車も投入していたことで、二重の技術基準による開発費がメーカーにかかることにもなり、形骸化したルールとメーカーの国際競争力の低下につながる開発費の負担に規制に対する疑問の声は以前から多かった。

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528(504)MBの壁

パソコンのハードディスク容量の限界。IDE規格が登場したときのハードディスクの最大容量は528(504)MB。Windows95が出始めた当時のほとんどのパソコンが認識できる最大容量である。初期のハードディスクは20MBや40MBが主流だったため、IDE規格の登場した93年当時では504MBは途方もない数字であった。数字の違いは1MB=1000KBと計算するか、1MB=1024KBとして計算するかの違いによる。

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2GBの壁

パソコンのハードディスク容量の限界。Windowsの前のMS-DOS時代からの仕様であるFAT16という方式を使用する場合、97年前半までに出荷されたWINDOWSパソコンでは、2GBを超える領域をひとつのドライブとして認識できないため、20GBや100GBのハードディスクを接続しても2GBのハードディスクとしてしか使用できない。WINDOWS95 OSR2以降の場合は、FAT32やNTFSを使用することで、この壁を越えることができる。

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7.8GBの壁/32GBの壁/64GBの壁/128GBの壁

BIOSを経由してディスクにアクセスする際に、INT13という割り込みを利用する場合があるが、このINT13方式ではBIOSの上限である7.8GBしか利用できない。7.8GBの壁もしくは8GB、8.4GBの壁ともいう。同様に様々な制約のために「32GBの壁」「64GBの壁」「128GBの壁」「2TB(テラバイト)の壁」などが存在する。

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音の壁/熱の壁/第3の壁

航空技術の向上には三つの壁が存在するといわれている。音速を超えることができるか否か、という速度の問題は「音の壁」といわれる。また推進力技術や抵抗軽減技術の進歩によって速度の問題をクリアすると次はその速度での空気摩擦による熱に耐えうる素材の開発が必要になる。これが「熱の壁」といわれるもの。そして第3の壁は開発に伴う資金調達の困難さ、つまり「資金の壁」といわれる。商品として利益を生むだけのものができるかどうか不確定なままでも資金をつぎ込まなければ航空技術というものの開発はおぼつかない。しかし無制限に投資し続けることは物理的に不可能である。航空技術の向上には技術の壁以上に困難な壁が存在するといわれる。

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