月刊基礎知識
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サッカーW杯にみる世界の人びとからキーワード
執筆協力 編集工房インデックス

イングランド人

ジョンブル(John Bull)

日本でいう「山田太郎」のような、典型的イギリス人を指すあだ名。スコットランド人の諷刺家、アーバスノット(1667−1735)の「ジョンブル物語」(1712)に由来すると言われる。この主人公ジョンブルはイングランドの寓意的人物。率直で、常識と行動力に富み、しかも楽天的な人物、という性格づけ。こういう性格が、世界の政治・外交・経済をリードして今日にいたっている。

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ユーモア(humor)

人間の行動や事柄をおかしみの点から捉えようとする態度。近代イギリスに特徴的な精神とされる。古典的医学用語で体液(性質を決定するとされた)を意味するhumorが語源。対象に対して寛容であるのが常で、風刺の持つ攻撃性とは対照をなす。また、理知的なフランスのエスプリ(→別項)とも異なっている。

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スリーライオンズ(Three Lions)

イングランドサッカー協会(FA)のエンブレムには3頭のライオンが描かれており、イングランド代表の愛称でもある。百獣の王ライオンは英国王室の紋章であり、いわば、サッカーの母国(→別項)の象徴でもある。

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フーリガン(hooligans)

暴徒化する過激なサッカーファン。本来は「ならず者、不良」の意。1970年代半ばからイングランドで目立ちはじめ、80年代に激化。85年の欧州チャンピオンズ・カップでの暴動で39人の死者を出し、対策が本格化した。2000年、イギリスでは悪質なフーリガンの海外渡航を禁止する「フーリガン規制法」が制定。

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サッカーの母国

サッカー発祥の地であるイングランドのこと。1848年、ケンブリッジ大学で統一ルールが作られた。イングランドサッカー協会(FA。1863年創設)は、世界最古。本家としての誇りも高く、1920年と28年にはFIFA(国際サッカー連盟)を脱退したこともある。

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