月刊基礎知識
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サッカーW杯にみる世界の人びとからキーワード
執筆協力 編集工房インデックス

イタリア人

「マンマ・ミーア!」(Mamma mia !)

なにか驚くようなことや大変なことが起きたとき、イタリア人がたいてい口にする表現。直訳すれば「お母ちゃん!」。ニュアンスとしては「こりゃ大変だ!」くらい。イタリア人は家族を大切にすることで有名。昔のような大家族は減少しつつあるが、今でも生活の大きなよりどころである。

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ラテン(Latin)

ゲルマン、スラブとならぶ、ヨーロッパ3大民族の一つ。もともと古代イタリアのラティウム地方にすみ、ラテン語および同系の言語を話した種族。ローマ帝国の拡大によってその文化圏は飛躍的に広がった。陽気で明るく、お祭好き、熱しやすくさめやすい気質といわれているが、それは一面的な見方である。昨今でこそ世界で勝ちにまわっていたのはゲルマン系であるが、この系統の民族特有の集中力・明晰さはかつて世界帝国を形成した一大特長である。また多くのすぐれたデザインがこの民族から生み出されている。

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レアリズモ(realismo)

「現実主義」の意。イタリアサッカーは勝利至上主義ゆえに、勝てそうもないときは諦めも早い。1988年ソウル・オリンピックでの準決勝、対ソ連戦では準々決勝での疲労が残っており、先制していたにもかかわらず次第に粘りがなくなり、大して食い下がることもなく逆転されてしまった。社会・経済等々でもこうした資質は発揮されている。

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カルチョ

イタリア語でサッカーを指す言葉。本来は、ルネサンス期からおこなわれているボールゲームのこと。19世紀後半、イギリスから伝わったのがイタリアサッカーのはじまりだが、イタリア人はこの「カルチョ」がサッカーの起源だと考えており、決して「フットボール」とは呼ばない。

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カテナチオ

「かんぬき」の意。イタリアサッカーの代表的防御戦術。ゴール前の守備を厚くし、相手の攻撃を無得点に抑える。ボールを奪ったらカウンターをかけて最少得点で勝つ。華やかな得点場面は少なくなるが、イタリアサッカーでは結果がきわめて重視されるため、こうしたスタイルが受け入れられたとされる。レアリスモのひとつの現れ。

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