月刊基礎知識
月刊基礎知識トップページへ バックナンバーへ
サッカーW杯にみる世界の人びとからキーワード
執筆協力 編集工房インデックス

スペイン人

スペイン気質

1950年大会(ベスト4入り)の初戦勝利を最後に、以後8回出場して一度も初戦に勝っていない〈2002年W杯ではついにこのジンクスを破りさらに決勝トーナメントへ進出〉。また、W杯での成績も「サッカー王国」といわれる国の中では最低。スペイン人は勝負に対する執着が低く、守備が甘くなりがちという。サッカーのみならず世界の政治力学においても、致命的なこの気質がたたってか数百年前にひとたび掴みかけた世界帝国への覇権を失って以来、潜在力にかかわらず中規模国のままである。

ページの先頭へ 戻る

ドン・キホーテ

スペインの国民文学。作者はミゲル・デ・セルバンテス(1547−1616)。正編(1605)52章、続編(1615)74章からなる。ラ・マンチャの田舎紳士が、騎士物語に影響されて正気を失い、みずから騎士ドン・キホーテ・デ・ラマンチャとして遍歴の旅に出る。現実的な従者サンチョ・パンサとのコンビが有名。高潔さと無鉄砲といった騎士道精神に生きるさまは、他国からは実にスペイン的にうつる。

ページの先頭へ 戻る

無敵艦隊

スペイン代表の愛称。16世紀の国王フェリペ2世が擁した大艦隊の名称にちなむ(ただし、イギリスに敗北)。1994年のW杯アメリカ大会後から、1998年のフランス大会欧州予選まで32試合を無敗で戦ったためこう呼ばれた。前回は決勝トーナメントに進出できなかったが、今回は欧州予選を無敗で突破、「無敵艦隊復活」と騒がれた。スペインが無敵であった時期からすでに500年近く経っているのに、スペインはいまだ「無敵艦隊」を称することができる。

ページの先頭へ 戻る
All Right Reserved, Copyright(C) ENCYCLOPEDIA OF CONTEMPORARY WORDS