ポルトガルはいまでこそ西欧の小国であるが、16世紀には隣国スペインと世界を二分した。南米最大国家のブラジルではポルトガル語が話されているし、ポルトガル国旗に描かれた天球儀はその時代の誇りを示している。同世紀半ばにはポルトガル人は種子島に漂着し、日本との関係も深い。ボタン、ビロード、ラシャ、カッパ、パン、金平糖など日本語化したポルトガル語由来の単語は多い。逆に日本語から直接ポルトガル語になったのは、bonzo(坊主)、biombo(屏風)など。