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その政治家はどこからきたのか◆官僚出身議員中央官庁のキャリア官僚経験者のこと。政策立案能力があり、国政全般のバランス力が優れ、行政の動かし方を熟知しているので、政治の場面でも即戦力として“すぐ役に立つ”との評価がある。反面、政治的な行動力の欠如や「汚れ役」を嫌うなど、日本政界を生き抜くバイタリティーに欠ける場合が多い。自民党に多い。 ◆党人議員一般的には地方議員や議員秘書出身が多く、党の活動家出身議員は共産党、公明党を除きほとんどいない。しばしば官僚議員と対比されるように、個性の点からも正反対である。政治的な駆け引きや、政策実現への強引な“腕力”が優れている。地元の面倒見はよく選挙には強い。ただし、国政全般、国際感覚にうとく、政策力もなく“地元べったり”との指摘もある。 ◆地方議員出身党人議員のなかでも主流になっており、もっとも党人議員らしい党人議員。すべての政党に存在している。長い間、地元で議員生活をおくった地元密着型なので、後援会組織が確立しており選挙態勢は盤石。反面、国政への視点が欠ける点が多い。故田中角栄の「地方出身議員は総理大臣になれない」との説は故竹下登が打破した。 ◆議員秘書出身議員秘書を長年勤めると、議員本人よりも地元の実情に通じるようになる。議員の死去や引退があると、議員後援会の組織維持のため、議員や後援会から推薦され秘書が議員になる。地元からの陳情、行政への働きかけには実力を発揮するし、“汚れ仕事”も精力的にこなすので地元の受けは良いが、単なる地元代表者になりがち。
◇関連『現代用語91-00』 ◆二世議員親・義親・親戚の地盤をそのまま受け継いで議員になった者。自民党が圧倒的に多く、衆議院議員の4割も占めている。地盤確保、後援会組織温存のためには血縁が一番、という極めて日本的な政治感覚により興隆。若くして国会議員になれるので、年月が経てば党の要職を占めることができる利点がある。また、変な政治的駆け引きを覚えなくても議員になれ国政を担える利点を主張する声もある。世襲制批判も多く、議員の質は玉石混交が実情。
◇関連『現代用語91-00』 ◆労働組合出身議員労働組合の幹部が転身した議員で民主党に多い。連合が元締めとなり、A選挙区は○労組出身、B選挙区は△労組出身と割り振る。労組は組織内候補には人も金も全力投入し、異なる労組出身者にも協力するので選挙には力を発揮する。ただし、労組防衛が念頭にあるので、政治家としては力量不足との指摘は民主党内にもある。
◇関連『現代用語91-00』 ◆業界団体出身議員医師会、土木・建築、郵政、美容、薬剤師、歯科医師会など数多くの業界から業界の利益擁護のため議員になった者。業界内部の役職者、あるいは業界を管轄する官庁の官僚は組織内議員といって業界との結び付きが強く、業界の利益のために活動する。政権党である自民党に多く、「構造改革」の最大の敵と見なされている。
◇関連『現代用語91-00』〜構造改革とはそもそも〜 ◆企業家出身議員実業家から転じて議員になった者。ただし、大企業が組織内の者を議員とすることはなく、経団連など経済団体が支援することも今は少ない。功なり名を遂げたオーナー経営者が実業から政治の世界に転身することが一般的で、期待は大きかったが政界の“荒波”に失敗を重ねた例が多い。最近は企業利益のため議員となる者もいる。 ◆タレント出身議員テレビなどで知られた全国的な知名度を武器に議員になった者で、ほとんどは参議院議員。ミーハー的な人気は一時的には選挙では有利になるが、長くは続かず、政治的に大成した人物はいない。政策以前の“政治オンチ”の者もあり、日本政治の質の具象化、という皮肉な声もある。自民党に多いが、党内では“人寄せパンダ”扱い。 ◇関連『現代用語91-00』 ◆松下政経塾出身議員故松下幸之助が創った「松下政経塾」出身の議員のこと。労組や業界団体などの利益に囚われず、純粋に政治や経済を国民本位に実践することが理念の松下政治塾であるが、塾から俊英が続々と輩出しているわけでもなく、政治の分野での評価はそれほど高くない。議員としての集団的結び付きも薄く、選挙向けの表紙の面が強い。
◇関連『現代用語91-00』 ◆雄弁会出身議員大学の雄弁会出身の議員のこと。森善朗前首相が早稲田大学雄弁会出身で、また雄弁会出身議員が多いということもあり、マスコミに取り上げられたが、実際は同じ雄弁会出身でも人脈的にも信条的にも同志的な繋がりはない。雄弁会自体も政治的な訓練の場としてはお粗末で、「○○雄弁会出身」とはマスコミの面白さ狙いだけ。
◇関連『現代用語91-00』 |
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