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ミスを「成果」に変える

ミスを「成果」に変える
命綱を作っている女性社長の仕事術
  • 通常販売
  • 藤田 尊子
  • 仕事の進め方・休み方、意識づくり、チームワーク、改善、
    建設マンから学んだ、ミスを防ぐための仕事のコツ。

    ◆本書は原稿の一部を公開しています。お読みいただく方はこちらをClickしてください。→ 「試し読みサービス」へ

  • 定価 1,540 円(本体 1,400 円 + 税)
    四六 判/ 208ページ
    2019年09月06日 発行
    ISBN 978-4-426-12548-6
  • *ご注意 発行年月日は奥付表記のものです。実際の発売日とは異なります。
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危険を伴う建築中の高層ビルで仕事をしている建設マンは、命綱をしっかり付けていることで、安心して仕事ができ、転落という取り返しのつかない大きな事故=ミスは防げます。

しかし、一般のビジネスシーンに「命綱」はありません。

もし、オフィスワークにも「命綱」があったら、どんなに自信を持って仕事に臨め、致命的なミスを防いでくれることか。
そんなものがあったらいいなあ、と誰もが思うことでしょう。

仕事のミスを防ぐ「命綱の役目」。
実は誰でも手に入れることができます。あなたの中に眠っている「命綱」に気が付かず、使っていないだけなのです。

私は建設マンの安全を守る「命綱」を製造する会社を経営しています。その命綱は日本一多くの建設マンの声を聞いて作った製品です。
大切な命を預かる「命綱」(正式名称=墜落制止用器具安全帯)には、ひとつのミスも許されません。

では、私や我が社のメンバーは一切ミスをしないのかと言えば、正直なところたくさんのミスを重ねて来ました。命綱を作る会社の社長の私もメンバーも人間です。どうしてもミスが起こってしまうのです。

ミスを起こすと人間は、またミスを起こしたらどうしようと委縮してしまい、仕事への積極的な姿勢が失われてしまいます。それでは人も会社も成長できず停滞してしまい、悪循環を引き起こします。
そうなったらメンバーも私も由々しき事態になりかねません。
リーダーである以上、メンバーが安心して仕事ができるように、どういう時にミスが起こりやすいかを分析し、ミスを未然に防ぐ工夫を重ねているうちに、何を一番大切にしたら、ミスが減り、成果に変わるかが見えてきたのです。

それはとてもシンプルなことの積み重ねでした。

その思考や方法によって、我が社の命綱は安全帯業界初の「グッドデザイン賞」を2014年、2018年と2度も受賞できました。

また、より良い製品づくりのためにはメンバーの働く環境がとても大切です。少しでもメンバーにとって仕事がしやすい環境はどんなものなのかを考え、改善を重ねていくうちに、2017年に内閣府主催「女性のチャレンジ賞」、2018年、2019年は社員の幸せと働きがい、社会への貢献を大切にしている会社と認められ、「ホワイト企業大賞特別賞」を受賞することもできました。

仕事のミスを防ぐことができれば、心に余裕ができ、安心して前向きに仕事に取り組めるようになります。すると不思議といろいろなことが好転し、そして……。

その先にある仕事の展開、人生を楽しみにしながら、この本を読み進めていってください。

(著者「はじめに」より抜粋)

著者紹介

藤田 尊子 (ふじた たかこ)

株式会社基陽 代表取締役 (建設用防災用具、安全工具、装具の企画製造)
1965年、大阪府生まれ。株式会社基陽を創業した両親の下に育つ。大学卒業後、証券会社勤務。その後、日本語教師(台湾~北京在住)を経て、2000年、株式会社基陽(建設用安全保護具の企画製造)へ入社。2014年、代表取締役に就任。

株式会社基陽 主な受賞・認定歴
  2014年 兵庫県成長期待企業認定
  2014年 「グッドデザイン金賞」「グッドデザイン賞」W受賞
  2014年 中小企業庁「きらり企業セレクション未来の企業応援」認定
  2017年 内閣府主催「女性のチャレンジ賞」受賞
  2018年 「グッドデザイン賞」受賞
  2018年 「ホワイト企業大賞 人間愛経営賞」受賞……他多数。

目次

第1章 ミスが起きやすい魔の時を知る
第2章 ミスの注意信号はこうしてキャッチせよ
第3章 ミスの芽を摘む仕事の進め方
第4章 ミスを防ぎ、成果を上げる意識づくり
第5章 ミスを防ぎ、成果を上げるチームワーク
第6章 ミスを防ぎ、成果を上げる改善のすすめ
第7章 ミスが起きても、成果に変えていく方法

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