特定秘密保護法と安倍政権
12月6日夜。国会前で「廃案、廃案!」と多数の声があがるなか、特定秘密保護法が成立。審議が十分でないとして野党が激しく反発したこの法律は、第三者機関の設置、国民の知る権利などその内容をめぐっていまなお問題がくすぶり続けているようです。安倍首相は「丁寧に時間をとって説明すべきだった」と反省の弁を口にしていますが、強引ともいえる政治手法に疑問の声が寄せられているのも事実です。
実際、12月18日に礒崎陽輔首相補佐官は「秘密が増えるわけではないという合意ができれば騒ぎにならなかった。われわれの説明不足もあったと思う」として、制定過程で問題がなかったとはいえない趣旨の発言をしています。日本版NSC(国家安全保障会議)とセットになったこの法律ばかりでなく、沖縄基地の辺野古移転、靖国神社参拝(→靖国神社参拝問題)など、今月は「やりたい放題」感が随所に見られる、そんな安倍政権でありました。
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